中国の生産体制を本格稼動へ 上海に中国2番目の工場が完成

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当社の中国の生産子会社「堀場儀器(上海)有限公司」は、上海市(嘉定区)に建設を進めていた、現在の工場に次ぐ中国2番目の工場がこのほど完成しました。新工場は、敷地・建物共に現有工場の3.5倍の規模で、当社グループの中国事業戦略に柔軟に対応できる広さとレイアウトです。また、現地での設計およびエンジニア育成を目的とした施設も新設した、中国での中核と位置づけた工場です。9月29日、上海市嘉定区長をはじめ来賓ご臨席のもと、また当社からは堀場社長以下役員が出席し、当地にてオープニングセレモニーを開催し本格稼動します。

新工場は、現工場と同じく上海市の北西に位置する嘉定工業区内で、今年2月に建設着工しました。工場棟2棟と地上2階建ての事務棟からなり、建築面積:3,510平方メートル、延床面積:5,370平方メートルの規模です。

生産品目は、現工場で行っている、自動車計測システム装置や理化学計測装置の消耗品および、pH計のセンサー(電極)を移管するのに加えて新たに、中国国内向け専用の水質計測装置および日本向けの血液計数装置の生産を行います。将来的には中国国内向けの血液計数装置用試薬生産や大型自動車計測システム装置、環境大気計測装置の生産も計画しています。また、現地のエンジニア育成や中国国内ユーザー対象の技術指導・セミナーが行える“セミナールーム”と“トレーニングルーム”を新たに設置。コンピテンスセンター(技術・技能研修拠点)としての位置づけも担っています。

一方、現工場はクリーンルームを現在の3倍に拡張する再整備を今月に完了し、子会社 堀場エステック商品“マスフローコントローラ”(半導体製造装置用の流体制御機器)のセンサーの増産体制を構築し、加えて理化学計測機器の検出部など主要部位の再生作業を行うリペアセンター(修理修復拠点)を設置します。アジア圏生産拠点として、日本(熊本)・韓国(プチョン)を含む3拠点と、当社本社工場(京都)を有機的につなげ、フレキシブルでそして連携の持った生産体制が整いました。中国生産会社 堀場儀器(上海)有限公司は、ともに成長してきた中国販売会社である「堀場貿易(上海)有限公司」との間で情報・人的資産を車の両輪のように共有化して、この工場開設を機会にHORIBAグループの中国展開の新たなスタートを期し、中長期経営計画最終年の2010年、全売上の11%にあたる165億円と現在の3.3倍に中国ビジネスを目指します。

 

参考資料

  • 新工場の概要
    敷地面積:7,380 m2
    建屋面積:3,510 m2
    延べ床面積:5,370 m2
    従業員数:62名
      1階 受付、商談室、セミナールーム、
         トレーニングルーム、更衣室、食堂、品質管理室、
         大型製品生産エリア、他
      2階 事務エリア、会議室、応接室、役員室、休憩室、
         サーバー室、小型製品生産エリア、他

    〔備考〕現有工場の規模
    敷地面積:1,800 m2/建屋面積:1,150 m2/延べ床面積:1,440 m2
     
  • 堀場儀器(上海)有限公司 会社概要
    設立:2002年8月20日
    業務内容:分析計測機器及び主要ユニットの製造、中国内アフターサービス業務
    責任者:董事長 堀場 厚、総経理 東野 勝彦
    住所:上海市嘉定工業区回城南路1,883弄2号
    従業員数:90名
    売上高:2億1,800万円(2005年度実績)

    〔備考〕厚利巴儀器(上海)有限公司は今年9月、厚利巴貿易(上海)有限公司は今年7月にそれぞれ堀場儀器(上海)有限公司、堀場貿易(上海)有限公司に改名いたしました。