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Diffraction gratings and scientific gratings applications
ホログラフィック凹面グレーティング
TypeⅠ凹面ホログラフィックグレーティングは等間隔かつ平行な溝で球状の基板上にレコーディングされます。それらの幾何学的な光学特性は、古典的なルールドグレーティングと同等であり、互換性があります。
分光器において使用する場合、このグレーティングはローランド円(グレーティング中心と曲率半径によって決まる外接円)上に配置するのが一般的です。
入射スリットもこの球上に配置すれば、グレーティングが作り出すスペクトルは同一円周上に形成されるため、仮想的にデフォーカスと一次のコマ収差を無視することができます。
球面収差も多くの場合許容範囲に収めることができますが、非点収差は顕著になります。この非点収差の影響により、ローランド分光器の多くは波長分解能は高いですがその一方で、集光効率は低くなります。