おいしい野菜って、どんな野菜?

「おいしい野菜」ときいて、どんな野菜を思い浮かべますか?
みずみずしい、甘い、程よい苦みを感じられる、このようなイメージでしょうか?今回は、おいしい野菜の秘密をご紹介いたします!

 

野菜になくてはならない存在……「硝酸イオン」とは?

野菜を含む植物は、土壌や肥料、日光、大気中の物質などから必要な要素を取り込み、栄養にします。野菜の栽培では肥料が欠かせませんが、肥料には特に「肥料の三要素」とも呼ばれる窒素・リン・カリウム、この3つを多く含まれています。その中でも窒素成分は、主に畑でつくられる植物に硝酸イオン(NO3)の形で摂りいれられ、葉をつくったり、植物を成長させたりする作用があります。野菜にとって欠かせない存在なのです。

 

野菜のおいしさを左右する硝酸イオン

野菜の成長に必要不可欠な硝酸イオンですが、多く吸収しすぎるとある問題が起きてしまいます。それは野菜に「苦味」や「えぐ味」が残ってしまうということです。
人が苦味を感じる物質にはさまざまな要素がありますが、硝酸イオンもそのひとつにあたります。そのため、野菜が成長中に硝酸イオンを過度に吸収すると、使い切れず残ってしまい、食べたときに「苦味」や「えぐ味」を感じてしまうのです。

 

おいしい野菜を作るために!

おいしい野菜とは、含まれる硝酸イオンの量が適切になっている野菜だといえます。そしてそれを実現するために大切なのが、硝酸イオンの値を数値化して管理することです。ある数値より上だったら「苦い」、下だったら「苦くない」と絶対的な基準があるわけではありませんが、野菜が育つ土壌、出荷前の出来上がりの際に硝酸イオンの値をチェックすることが大切です。

 

はかせの豆知識

肥料を与えすぎると野菜に「苦味」や「えぐ味」が残ってしまうだけじゃない。野菜自体を傷めてしまう可能性もあるのじゃ〜!野菜は根っこから養分を吸収するのじゃが、肥料を与えすぎると、この根っこが傷んでしまう!傷ついた箇所からは病原体が入りやすく、野菜が病気になったり、弱ったりしてしまうのじゃよ。
そんなわけで、野菜のおいしさ・成長 どちらの観点からも、硝酸イオンをはかることが大切じゃ!

 

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