電極は、測定のたびに必ず純水で洗浄してください。応答が悪い場合、またサンプルによる汚れの状況に応じて、下記の洗浄を行った後、純水で充分洗浄してください。
汚れの種類 | 洗浄方法 | |
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一般サンプル | ・中性洗剤をうすめたもので洗う。 | |
有機・油脂類 | エタノール、アセトンで拭き取る | |
タンパク質 | ||
強アルカリ性・無機成分 | 電極応答部のみを1mol/Lの塩酸に数時間浸ける。 |
※洗浄液を使用した場合は、内部液の交換を忘れないようにしてください。
汚れの種類 | 洗浄方法 |
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セラミック形のセラミック部分が黒ずんでいる | 電極洗浄液(形式:220)もしくは 10%チオ尿素+1%HCl溶液に浸ける。 |
可動式スリーブ形なのにスリーブが動かない | 応答部の洗浄方法を試した後、スリーブ部分を回しながら上に押し上げる |
メンテナンス方法のご紹介
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動画は5つのパートに分かれています。
上記のようなメンテナンスを行なっても、応答が悪かったり校正が出来ない場合は、電極の劣化の可能性が高いため、電極の交換をお勧めします。また、校正時の標準液が変質していないか確認してください。
イオン交換水や純水は、イオン強度(溶液に含まれているイオンの電荷の総量の指標)が低いため、洗浄水として使われています。水道水など他のものでは、サンプルによって測定値に影響を及ぼすことがあるので使用しない方がよいと思われます。
超音波洗浄は電極の内極(AgCl)を剥がす恐れがあるため、お勧めできません。 特に高出力や長時間の超音波洗浄はお避けください。
あまり効果はありません。
アルコールなど水溶性の有機溶剤での洗浄はしてもよいですが、洗浄後はよく水洗いをし、半日程度純水に浸してください(溶剤によっては、電極キャップなどの樹脂部にダメージを与えるものがありますためご注意ください)。
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