手で触れて振れないのは、人間の体がアースになったためです。アースが完全に行われていてなおふらつく場合は、液絡抵抗が高くなっているか、サンプルの導電率が低いことなどが考えられます。
校正時と測定時における攪拌の有無などの条件を同じにしてください。
攪拌する場合は、あまり激しい攪拌を行うと温度上昇や大気中の炭酸ガスの影響で指示が変化する場合があるため、緩やかな攪拌を行なってください(マグネチックスターラーで攪拌する場合、スターラー本体の発熱による温度上昇にご注意ください。なお、スターラーとビーカーの間に発砲スチロールを挟むと発熱の影響をほぼ防ぐことができます)。
g+イオントラップ機能のない比較電極では、内極の銀が溶けて液絡部に析出して黒くなることがあります。この場合、低イオン強度のサンプルなどでは応答劣化や不安定が考えられますため、電極洗浄液(形式:220)で洗浄を行なってください。
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