LAQUAtwin イオンメータ 校正のポイントとエラー対処方法

コンパクト水質計LAQUAtwinシリーズは、いつでもどこでも手軽に測定できる製品です。

今回ご紹介するのはイオンメータです。

LAQUAtwinのイオンメータには、ナトリウム、カリウム、硝酸、カルシウムの4種類があります。

今回は校正方法やメンテナンスのポイントをご紹介します。

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1. フル動画(5:26)

2. 0:35 校正方法

はじめに電源をONにして校正をします。

製品の組み立て方法は【よくわかる!】LAQUAtwin pHメータ 使い方の5つのポイントをご参照ください。

今回はカルシウムイオンメータを使って校正方法をご紹介します。

まず、1点目(低濃度側)の標準液をセンサに滴下します。

今回は付属の150ppmの標準液を使用します。

液量は平面センサ全体が液で満たされるように滴下してください。

蓋を閉め、☺マークが点灯し、値が安定していることを確認したらCALスイッチを押します。

すると、画面に1点目の校正値が点滅します。

ここでセンサに入れた標準液の濃度と校正値が150ppmで一致していることを確認してください。

点滅している校正値を確認したら、もう一度CALスイッチを押し、校正を開始します。

画面に表示されるCALと☺マークが点滅しているときは安定判断中です。

校正が終わるとCALと☺マークが点灯し、測定モード(MEAS)に切り替わります。

2点目(高濃度側)も同じ手順で校正をします。

3. 1:49 標準液濃度の切り替え方法

メータに表示された値と標準液の値が違う場合、MEASスイッチを押すと、メータの標準液の濃度を切り替えることができます。

4. 2:02 洗浄方法

測定が終わったらセンサを洗浄します。

イオンメータの場合は水ですすぎ洗いをします。

中性洗剤を染み込ませた綿棒を使っていただくと液絡部は洗浄しやすいです。

中性洗剤などの界面活性剤は、応答膜の洗浄にはおすすめしておりません。

アルコールなどの有機溶媒もセンサが劣化するおそれがあるため、ご使用をおすすめしておりません。

5. 2:38 保管方法

洗浄した後は、センサの水気を柔らかいティッシュペーパーなどで軽く拭き取り、蓋をして、保管ケースに入れて保管してください。

6. 2:52 校正でエラーが出た場合の対処方法

校正でエラー(Er4)が表示されたときは、まずは校正データを初期化し、再度校正をしてください。

このとき、標準液の値や量が適切か確認してください。

それでもエラーが出る場合、センサを洗浄し、高濃度側の2000ppmの標準液をセンサに滴下し、数時間おいてから再度校正をしてください。

これらの対処方法を実施しても改善されない場合は、センサの交換をおすすめします。

7. 3:21 校正データの初期化

校正データの初期化は、電源がOFFの状態でCALとON/OFFスイッチを同時に3秒以上長押しします。

液晶画面が全点灯したら指を離してください。

ソフトのバージョンが表示され、Initの文字とCALと☺マークが点灯します。

この状態でCALスイッチを1秒押します。

画面にEndと出て、自動的に電源がOFF になります。

これで校正データの初期化は完了です。

8. 3:59 付属の標準液以外で校正する方法

校正は付属の標準液以外でも校正が可能です。

まず校正したい標準液の濃度を設定します。

標準液はお客様の方でご用意ください。

設定モードに入るために、電源がOFFの状態で、MEASとON/OFFスイッチを同時に3秒以上長押しします。

液晶画面が全点灯したら指を離してください。

ソフトのバージョンが表示され、設定モードに変わります。

設定モードに入ると、画面にUnit(単位)が表示されます。

この状態からCALスイッチを1秒押して、画面にLo.chを表示させます。

こちらが低濃度側の設定画面です。

この状態からMEASスイッチを1秒押すと現在の設定値が表示されますので、MEASスイッチを再度押して設定値を変更してください。

MEASスイッチを長押しすると、数値の変動幅が大きくなります。

設定値を変更したら、CALスイッチを押し、設定値を確定します。

画面にEndが表示されるまでCALスイッチを何度か押します。

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