免疫化学に基づく分析法

残留農薬測定キット「SmartAssayシリーズ」は21種類の農薬について、各々ELISAキットをご用意しています。また、かび毒クリーンアップ用イムノアフィニティーカラム「SmartColumnシリーズ」は、アフラトキシン用とオクラトキシン用をご用意しています。アフラトキシン用のAFLAKINGは、食品衛生法に基づく通知法に収載されています

残留農薬測定キット

迅速・簡便・廉価で、高感度(ppbオーダー)な農薬測定が可能

イムノアッセイ(免疫測定法)により農薬を測定する試薬で構成したキットです。GCやHPLCなどの機器分析に比べて短時間で、しかも安価に測定できます。
別売の測定装置・洗浄機・振とう機などの周辺機器と併用することで、農産物の出荷・受け入れ時の検査などに最適です。

特長

  • 短時間で高精度測定を実現
    トマトなどの野菜をサンプルとした場合、前処理時間が約40分、免疫反応から結果出力まで約90分。トータルで約2時間という速さで残留農薬を測定します。
  • 特別な技術を必要としない、簡便な測定手順
    機器分析で必要とされる高度な前処理技術や機器のオペレーションが不要です。
    そのため高度な専門技術が不要で、短期間のトレーニングで農薬分析を行うことができます。
  • 導入・運用が安価
    高価な設備が不要で、初期費用は150万円と低コスト。
    ランニングコストも1検体あたり約2500円と経済的です。

SmartAssayシリーズ測定キットラインアップ

  • 殺虫剤

キット(農薬)名

交差反応性
10%以上の農薬

測定範囲 (ppb)

アセタミプリド

チアクロプリド

0.3~4

イミダクロプリド

2~100

高感度フェニトロチオン

0.15~2

イソキサチオン

1~20

クロルフェナピル

2~10

マラチオン

15~250

カルバリル

ベンダイオカルブ

1.5~30

クロチアニジン

ジノテフラン

1.5~15

ジノテフラン

クロチアニジン

1.5~30

エマメクチン

アバメクチン

0.3~3

チアメトキサム

0.3~3

ニテンピラム

5~100

  • 殺菌剤

キット(農薬)名

交差反応性
10%以上の農薬

測定範囲 (ppb)

イプロジオン

1.5~30

イソプロチオラン

6~100

ミクロブタニル

0.2~2

イマザリル

5~50

フルトラニル

メプロニル

1~8

ビテルタノール

トリアジメノール

9~50

トリフルミゾール

2~20

クロロタロニル

フサライド

0.15~1.5

アゾキシストロビン

10~200

※主要農産物の残留農薬基準値について
基準値は適宜変更されるので、厚生労働省のホームページ等で最新の値を確認して下さい。また農産物の種類によっては抽出液中の夾雑物が測定値に影響を与えることがあります。詳細につきましてはお問い合わせください

※交差反応性10%以上の農薬について
上表で対象農薬の他に挙げております交差反応性が10%以上の農薬につきましてはお問い合わせください


カビ毒クリーンアップ・測定

イムノアフィニティーカラム(IAC)は、担体に抗体を固定化した、精製、濃縮のためのカラムです。抗体の抗原に特異的に結合する性質を利用するため、IACは選択性に優れ、また、目的物質を効率的に回収できるので、優れた精製、濃縮能を有しています。

SmartColumnシリーズラインアップ

SmartColumn AFLAKING AC01-25、AC01-50

スパイス類のアフラトキシンもクリーンアップ AFLAKINGで正確な分析をサポート

SmartColumn OCHRAKING

【新製品】

オクラトキシンを効率的にクリーンアップするOCHRAKING誕生。

関連情報

アプリケーション
残留農薬測定の備えの対策は?
機器分析とイムノアッセイのお互いの長所を活かし、一歩進んだ品質管理体制づくりをサポートします。