ここでは、一般的なガラス電極pH計の校正方法について記します。pH計の校正とは、pH標準液を用いて計器のゼロ点および感度(スパン点)を正しく調整することを意味します。また、使用される計器特有の操作があるため、必ず付属の説明書の記載を優先して参照してください。

  1. pH計本体に必要な検出部(電極類)を取り付け、pH計本体の電源を入れる。
  2. 検出部は、純水で繰り返し3回以上洗い、きれいな柔らかい紙(ティッシュペーパーなど)で拭っておく。
  3. 中性リン酸塩標準液(pH 6.86  at 25℃)をビーカーに採って検出部を浸し、pH標準液の温度に対する値に調整して校正する。
    なお、温度補償用ダイヤルの設定があるものは目盛値をpH標準液の温度に合わせる。

    ● この操作は、pH計のゼロ・スパン校正の内容を示す模式図において、a部分の補正(ゼロ点補正)に対応します。
  4. 検出部を中性リン酸塩標準液から引き上げ、純水で繰り返し3回以上洗い、再びきれいな柔らかい紙で拭っておく。
  5. サンプルのpHが酸性(pH 7以下)と予想される場合は、フタル酸塩標準液(pH 4.01  at 25℃)またはシュウ酸塩標準液(pH 1.68  at 25℃)をビーカーに採って検出部を浸し、pH標準液の温度に対する値に調整して校正する。
    サンプルのpHがアルカリ性(pH7 以上)と予想される場合は、ホウ酸塩標準液(pH 9.18  at 25℃)または炭酸塩標準液(pH 10.02  at 25℃)を用い、同じ操作で各pH標準液の温度に対するpH値に合わせる。

    ● この操作は、pH計のゼロ・スパン校正の内容を示す模式図において、b部分の補正(スパン点補正)に対応します。
  6. 再び2~5の操作を行い、pHの指示値がpH標準液の温度に対するpHの±0.05*以内に一致するまでこの操作を繰り返す。

* pH計形式Ⅰでは±0.02、pH計形式Ⅲでは±0.1以内に一致するまで繰り返す。

参考文献

  • JISZ8802-2011
  • JISK0102-2010

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