フロースルーセンサの特長

医薬品や食品の製造過程に最適化した、新しい計測のカタチ。
それが、センサ形状をサニタリー配管と同じ内径で貫通させた、フロースルーセンサです。

特長(低濃度センサ、高濃度センサ共通)

  1. 段差や突起のないストレート構造で、液溜まりが少なく洗浄性が高い
  2. 液の置換時の応答が速く、確実な界面検知が可能
  3. 内面はバフ研磨(鏡面研磨)処理で洗浄性を向上

開発者インタビュー

鈴木理一郎

鈴木(製品テーマリーダー:鈴木理一郎)

−−開発に苦労した点は?
耐熱性・耐圧性の実現です。蒸気滅菌の耐久性を評価するために、145℃の蒸気で繰り返しセンサに高温高圧の過酷な条件を与え、繰り返し試験後にセル定数が変化していないことと、リークが生じないことを確認できましたが、その間、絶縁体の熱変形やOリングの塑性変形などの問題を解決する必要がありました。 PTFEの絶縁体を熱膨張で滑らせないように、ステンレス側に食い込み溝を設けたことは効果的でした。

−−史上初、4極フロースルーセンサ開発時のブレイクスルーは?
2極センサは内極を絶縁体で挟んで、両サイドからネジで締め上げる方法を採用しています。しかし4極センサはそのままの発想で作るのは非現実的でした。
ふと、管の外周方向からネジを貫通させて電極ができるのではないかと思い、早速塩ビ管で簡単な電極を作りました。変換器につないでみると、見事に4極の動作をするし、高濃度まで直線性があるので、すごいものができそうだと予感が走りました。
電極を軸上に並べず、軸に直角なラジアル方向に並べることで、長さを節約できるし、電極の配置によって、さまざまなセル定数が得られることが分かってきました。電圧検出極を電流極の外側に設置しても、4極導電率計として動作することができます。

−−開発を終えての感想は?
当初はこれほど貫通型の導電率センサが重宝されるとは思っていませんでした。2極方式と4極方式の導電率フロースルーセンサは、蒸留水やビール、乳製品、CIP洗浄液など低濃度から高濃度まで医薬品食品のプロセス監視に最適なセンサとして稼動しています。
サニタリー配管が金属なので、4極フロースルーセンサは絶縁体を挟んだ構造にしましたが、もし塩ビパイプでセンサを作って欲しいと頼まれたら、もっと簡単なセンサに仕上げられます。海水から淡水を作るプラントで、塩分をモニタするのに最適なセンサになると思いませんか。