
インライン菌体濃度モニタ Q&A
プロセスについて
Q1. 固体が培地に入っている場合に測定できますか?
A. 固体(固形物)の大きさにもよりますが、この固形物を濁度として検出してしまいます。増殖する菌体の濃度および固形分の濃度により、固形分の濃度が非常に少なければ、増殖の過程を測定することができる可能性があります。また、この固形分が沈降して培地濃度に影響を与えない場合であれば、培地での菌体の濃度測定は可能です。固形物がセル部分を通過するとノイズとして現れるため、平均化時間設定を大きくとる必要があります。このような応用に関しては事前に評価を行うことをお薦めいたします。
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Q2. 培地の色の影響を受けますか?
A. 近赤外光を使用しているため、基本的に培地の色の影響を受けません。
Q3. 培地成分の影響を受けますか?
A. 培地に850nmの近赤外光を吸収する物質が含まれている場合は、この吸収の影響を受けます。
Q4. 菌体の副生産物の影響を受けますか?
A. その副生産物が850nmに吸収帯を持つ物質である場合、影響を受けます。事前に評価試験を行うことをお薦めいたします。
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Q5. グルコースの濃度影響はありますか?
A. グルコースは850nmに吸収帯を持たないため、影響はありません。
Q6. 外乱光の影響を受けますか?
A. 850nm以下の波長をカットするフィルタを使用しております。また光軸の設計上、数十度以外の方向の光は検出器に入らないように設計されています。
Q7. 蛋白質の吸収の影響はありますか?
A. 近赤領域には蛋白質の吸収帯がないため、影響しません。
Q8. 好熱細菌の培養に使用できますか?
A. プローブの使用温度範囲は40℃以下です。好熱細菌などの70、80℃での培養プロセスでの使用はできません。
Q9. 測定可能な温度の範囲は?
A. 培地の発酵、もしくは培養中の測定温度範囲は15℃〜40℃です。オートクレーブ時には、134℃/30〜40分は耐熱性があります(50回以上)。CIPについても耐薬性があります。
Q10. CIP洗浄(NaOH:1%程度)をしても大丈夫ですか、酸やアルカリ(数%)への耐性はどうですか?
A. 基本的にCIP洗浄は可能です。アルカリに関しては全く問題ありません。酸もほぼ問題ありませんが、お使いの発酵タンクやパイプなどが現在の酸で全く問題ないのでしたら、プローブも基本的に問題ありません。接液部の材質として、PFA、SUS316L を使用しております。
Q11. 動物細胞培養でマイクロキャリアー培養(担体に付着培養させる方法)に適応できますか?
A. 基本的に浮遊細胞培養系で使用します。担体を使用した培養系では、担体の大きさにもよりますが、担体の濃度を測定してしまいます。
Q12. 動物細胞は粘着性がありますが、測定できますか?
A. 過去の評価試験において動物細胞(CHO)の測定において、動物細胞の粘着性が問題になったことはありません。
Q13. かびの測定はできますか?
A. 粘着性があるため不可能です
Q14. 光学部分での汚れは影響しませんか?
A. 過去の例ではあまり問題は発生しておりません。沈降性がある場合は注意が必要です。また、攪拌は必要です。粘着性のあるものは測定困難です。
Q15. 粘度が高いとき、また微生物培養の場合には急激に増殖し、やや粘性がありますが、セルが詰まることはありませんか? フロックができると指示影響はどうなりますか?
A. プロセス条件によります。攪拌条件、ばっき条件、培地の粘度、その他の種々の影響のために、一概に言えませんので、特に濃度、粘度が上昇する、またはフロックの発生の可能性がある場合、事前に評価試験を実施されることをお薦めいたします。
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Q16. 強攪拌した時の指示影響はどうなりますか?
A. プロセス(菌体の種類、動物、酵母など)によります。強攪拌の可能性があるようでしたら、事前にご確認下さい。
Q17. コンタミネーションが発生すると指示はどうなりますか? 細胞が死んでしまうと、ゴミが発生する場合があります。これは濃度に影響しませんか?
A.
- 細胞が膨潤している過程:
この過程では細胞サイズが大きくなり、光学的な特性が変化します(散乱光の増加として観測されます)。したがって、正常時(対数増殖している時期)と比較して、増殖率の低下として指示変化が認められます。 - 細胞が破砕している過程:
この過程は、膨潤した後に現れますが、結果的にばらばらになった細胞の内容物が培地の濁度を上昇させることになり、急激な指示上昇として現れます。
Q18. 生菌、死菌の区別はできますか?菌体の生死は測定値に関係しますか?
A. 生死を判定、測定することはできません。本装置は近赤外の吸収を測定し、これが菌体濃度に相関があることを利用して、菌体の濃度を測定するものです。通常は、プロセスにもよりますが、生菌、死菌の比率は培養の初期、対数増殖期、収穫時期を通じてほぼ一定です。したがって本器でプロセスをモニタすることで、リアルタイムに菌体の濃度測定ができます。培養の最終段階、つまり生菌がどんどん死滅する過程では、細胞が膨潤し、破砕し、結果、濁度が上昇することになり、結果的には本器の指示は上昇します。この測定値の変化により、プロセスの状態を推察することが可能です。
Q19. 気泡の影響を受けますか?
A. 気泡の影響を受けます。影響度は気泡のサイズ、量、攪拌の程度など種々の条件により左右されます。気泡の影響の可能性が考えられる場合は、事前に評価試験を実施されることをお薦めいたします。影響の度合いにもよりますが、ソフト処理にて、対応可能です。
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Q20. 細胞同士が凝縮する場合があります。大きくなると小指の先程度のサイズになりますが、測定できますか?
A. 基本的には個々の細胞が浮遊している状態を測定します。凝縮すると細胞のサイズが変化することになり、光学的な信号に影響を与えます。これが非常に大きくなる場合は、菌の濃度との相関関係が取れなくなる可能性があります。事前に評価試験を行うことをお薦めいたします。
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Q21. 微生物、大腸菌の高濃度のデータはありますか?
A. 本器は従来機種に比較すると高濃度測定が可能な機種ですが、菌体やプロセス条件によっては測定できない場合もあります。特に高濃度になることが予想される場合は、事前に評価試験を実施されることをお薦めいたします。貸付機器をご用意できますので、お申し付け下さい。
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Q22. ウイルスの測定はできますか?
A. 実績がありません。非常に小さいため、濁度計の感度傾向を未確認です。
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Q23. 医薬以外のプロセスで使用できないでしょうか?菌体濃度モニタ以外の使い方はできますか?
A. 基本的には濁度計ですので、この指示がプロセス値と何らかの相関があれば使用可能です。ただし、製品仕様はバイオプロセスへの適合を元に設計されておりますので、機器の使用条件につきましては十分ご注意ください。具体的に条件をご提示いただければ、使用可能であるか検討させていただきます。
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Q24. 定期的な保守やキャリブレーションは必要ですか、また必要な場合はどのくらいのスパンで行うべきですか?
A. 培養や発酵を開始する前に、プロセスと同じ温度の純水でゼロ校正していただく必要があります。あるいは、培地そのものでゼロ校正する場合もあります。バリデーション用の機器もオプションでご用意しております。
プローブの先端にフィルタを挟み込み、吸光光度計として機能しているかどうか検定します。頻度につきましては、年間50回近くオートクレーブをかけられるようでしたら、あくまでも目安ですが、年に1回程度ご確認ください。
