
アフラトキシンに汚染された食品の検査法
アフラトキシン検査法
アフラトキシンは、紫外線を照射すると蛍光を発する特徴があり、その蛍光の強度によりアフラトキシンの量を判断することが可能です。輸入検疫で行われる検 査では、基準物質との比較で蛍光の強度が上回った場合、その検査対象は陽性と判断されます。陽性と判断されたものはさらに、質量分析計によりアフラトキシ ン量が定量されます。 実際のアフラトキシンの検査では、測定対象の食品を構成する大量の共存成分の中からアフラトキシンをクリーンアップ(精製)して検出しなければなりませ ん。そのため、食品からアフラトキシンを有機溶媒抽出後、前処理でクリーンアップし、さらにクロマトグラフ(HPLC)と組み合わせによりアフラトキシン を測定しています。
イムノアフィニティーカラムについて
アフラトキシンの検査手順は、対象となる食品を粉砕し有機溶媒を用いて対象成分を抽出することから始めます。その抽出溶液を遠心分離やろ過により溶媒に不溶な夾雑物を取り除いた後、共存する食品由来の成分を減らすためにクリーンアップ(精製)を行い、クロマトグラフ(HPLC)に導入します。
クリーンアップの方法は、多機能カラム法とイムノアフィニティーカラム法があります。多機能カラム法はアフラトキシン以外の物質をカラム内の固定相に保持させ、アフラトキシンそのものはカラムを素通りさせるやり方を取るのに対し、イムノアフィニティーカラム法は抗原・抗体反応を利用したもので、アフラトキシンに対し特異的に結合する抗体をカラムに固定し、アフラトキシンのみを直接捕捉することによりクリーンアップします。
イムノアフィニティーカラムに固定された抗体は有機溶媒により変性することから、導入前に抽出溶液を希釈する必要があります。従来の「イムノアフィニティーカラム」では、2%程度まで希釈する必要がありクリーンアップの時間が長くなるだけでなく、スパイス類クリーンアップにおいては濁りが生じ、カラムを通過できないなどの問題がありました。
有機溶媒に対する耐性の強い抗体を開発することが、「イムノアフィニティーカラム」の実用化の要所であり、「多機能カラム」では食品の種類によりクリーンアップが難しいものもあることから、アフラトキシンの検査環境を向上させるものとして期待されていました。

