[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

阿蘇工場 第5期建設工事を完了 

2018年5月18日


拡大する半導体市場に向けて、供給力を強化

 
当社は、半導体製造装置用のガス・液体制御機器など主力製品を生産する阿蘇工場(熊本県阿蘇郡西原村)の第5期拡張工事が完了しました。
今回の増設に伴い、総延床面積は従来比1.5倍の20,372平方メートル、クリーンルームは1.7倍の2,550平方メートルに拡大し、省人化、効率を追求した設備を導入する事により、同工場の主力製品である流体制御機器「マスフローコントローラー」の生産能力を約2倍に高め、京都工場と合わせて年間35万台の生産体制を構築しました。
これにより、データーセンター、AI(人工知能)など、用途が拡大する半導体市場に向け、トップサプライヤーとして需要に応じた必要な供給力を確保するとともに、今後もお客様に高品質な製品をグローバルにお届けして参ります。

 

阿蘇工場を拡張する背景

1988年に開設した堀場エステックの阿蘇工場は、主力製品「マスフローコントローラー(以下MFC)」の主工場として、本社がある京都以外で初めて開設しました。以来、量産タイプのMFCの短納期化・迅速供給に貢献し、同製品で世界シェア50%以上のトップメーカーへの成長に結びつく事業拡大に寄与してきました。
阿蘇工場ではMFC製品以外にも堀場エステックの液体材料供給装置や気化システム、堀場アドバンスドテクノの液体分析装置(薬液濃度計)、当社の異物検査装置や医用分野製品(血液分析装置や検査試薬)等、複数の市場に向けた多品種な生産も手掛け、HORIBAグループの基幹工場として、高品質な製品を提供しております。

半導体市場は、拡大を続けており、世界半導体市場統計(WSTS)によれば2017年に世界の半導体市場は過去最高の約45兆円に達しました。その背景として、これまで市場を牽引してきたスマートフォンなどの携帯端末に加えて、データーセンターの拡大に伴いメモリ需要が旺盛であった事や、演算用半導体、センサーなどの半導体の需要も好調であった事があげられます。これに伴い、アジア圏を中心に積極的な大型の半導体設備投資が予定されており、半導体製造工程で使われる当社の主力製品である流体制御機器の需要も拡大が見込まれております。
阿蘇工場は、熊本県内を中心とした地元従業員が多数を占め、行政の誠実迅速な支援を背景に、2016年7月に熊本県西原村と立地協定を締結し、過去最大の拡張工事を決定致しました。今回の阿蘇工場の拡張により、年間35万台の生産体制を構築し、拡大する需要に対応した供給力を確保致します。

 

新工場の概要

延床面積13,362平方メートルの現有工場の隣接地に、同7,010平方メートルの新工場(新棟)を建設し、既存棟と合わせて同20,372平方メートル(従来比面積1.5倍)の工場となりました。クリーンルームも従来比1.7倍の2,550平方メートルに拡張しました。既存棟のMFCの生産ラインを新棟に集約、拡大し、これまで培った多品種・変量生産手法をさらに進化させ、部材入庫から製品出荷までの一貫した生産ラインを構築しました。生産能力はこれまでの2倍に引き上げ、京都工場と合わせて年間35万台の生産能力を有しております。

 

竣工記念式典概要

日時・場所:2018年5月18日(金)10時30分~13時30分 阿蘇工場
参加者:約160名(蒲島郁夫 熊本県知事、日置和彦 西原村村長、半導体・医用製造メーカー、協力会社等)

 

蒲島郁夫 熊本県知事 スピーチ概要

熊本地震後、多くの企業が撤退するだろうと思われた中、震災から3ヶ月後に縮小するどころか、工場を拡張することを発表いただき、とても感謝している。堀場製作所のこの大きな決断により、他の多くの企業も熊本に残っていただくきっかけとなりました。多くの企業にとっても、また県民にとっても誇らしいできごとです。今、熊本県は創造的復興にむけ着々とすすみ、またインフラだけでなく心の復興にも尽力しています。
阿蘇工場の竣工は、これらに貢献するできごとです。

 

堀場厚 堀場製作所 代表取締役会長兼グループCEO スピーチ概要

震災後、2ヵ月は供給が無理だと思った中、この熊本の従業員の努力で2週間後にラインが復帰し、2ヵ月後には過去最高の生産となった。その結果、お客様から非常に信頼を得ることになった。この第5期工場を決心したのは、半導体のスパーサイクルに備えたためでなく、従業員に対する感謝の気持ちでもあります。決してビジネスだけでなく、人の想いに応えることで、結果が出ることも分かった。

左から 
堀場洛楽会 会長 松本宗基
株式会社類設計室 取締役副社長 阿部紘
西原村村長 日置和彦
堀場製作所 代表取締役会長兼グループCEO 堀場厚
熊本県知事 蒲島郁夫
経済産業省 九州経済産業局 地域経済部 部長 最上賢治
株式会社大林組常務執行役員 九州支店長 引田守
堀場エステック 代表取締役社長 小石秀之

 

堀場エステック 阿蘇工場 概要 

開設

1988(昭和63)年9月

住所

熊本県阿蘇郡西原村大字鳥子字講米畑358-11鳥子工業団地

敷地面積

54,364平方メートル

建屋面積

15,532平方メートル

延床面積

20,372平方メートル

従業員

679名(2018年5月時点、請負社員・アルバイトを含む)