複雑化する次代に分析で挑む」

「生命現象」の解明を、分析技術で支援する。

「生命」という現象の複雑かつ精緻なメカニズムを解明し、新しい医療や創薬の開発、環境問題の解決につなげるライフサイエンス。

さまざまな生物の持つ高度な能力や優れた性質を活用し、食や健康など、人々の豊かな暮らしの実現に役立てるバイオテクノロジー。

さまざまなイノベーションを生み出し続ける、これらの先端分野において、分析技術へのニーズもまた高度化・多様化・複雑化しています。

生命科学や生物工学のさらなる発展に貢献していくために、HORIBAはこれからも幅広いアプローチで「分析」を追求します。

Analysis Technologyセンサ技術とバイオ技術を融合した計測・イメージングで、健康な生活を守る“医”から“食”をサポートします。

分子イメージング、細胞観察、生体高分子の評価、DNA分析 … 培った高度なセンシング技術や分析技術によって、高度化する医療分野での研究から、安心・安全な食の開発まで、幅広い分野の研究者の挑戦をサポートしています。

Tech 1蛍光X線

蛍光X線分析法は、X線を試料に照射した時に発生する蛍光X線のエネルギーや強度から、物質の成分元素や構成比率を分析する手法です。X線は物質を透過する性質もあるため、例えば食品中の異物では、それが骨なのか、金属なのかの判断など、目では見えない異物の検知や、その元素を知ることができるため、固体、液体、粉体と多くの試料で利用されています。

Tech 2三次元蛍光

蛍光性溶存有機物質(CDOM)とは、溶存性有機物質のうち、蛍光性をもつものを指します。蛍光性を持つ有機物質として、芳香族アミノ酸やポリフェノールといった食品に含まれる成分があり、三次元蛍光情報を取得することにより、これらの種類を非破壊に推定することが可能です。また、ワインに添加されている防腐剤等にも蛍光性がある場合、有無を確認することができます。
CDOM:Colored Dissolved Organic Matter

Tech 3ラマン分光

ラマン分光法は物質にレーザなどの単色光を照射したときに発生するその物質固有の散乱光をスペクトルとして測定し、その分子・結晶構造に関する情報を得る分析方法です。気体、液体、粉体、固体、結晶、繊維、フィルムなど、物質の状態に関係なく、あるがままの状態で、かつ非破壊・非接触・大気中でスペクトル測定できることが、ラマン分光の魅力です。

Tech 4電気化学

化学物質の性質を電気的に計測する電気化学測定の中でも最も代表的なのが水素イオン濃度を測定するpHメータ。HORIBAは国産初のガラス電極式pHメータを開発して以来、培った電極技術を駆使して多彩なpH測定機器はもちろん、各種イオンや溶存酸素などの分析計も幅広く展開。食品製造やバイオ・製薬などのプロセスに対応した製品も多数ラインアップしています。

Tech 5SPRi (表面プラズモンイメージング)

表面プラズモン共鳴(SPR)法は、ラベルフリーで分子間相互作用を解析できる手法で、分子間の結合から解離に関わる各種パラメーターを計測することができます。タンパク-タンパク、DNA-DNAなどの同種間の相互作用だけでなく、DNA-タンパクなど異種の分子間相互作用も計測可能。さらに、抗体-微生物、抗体-培養細胞といった細胞表面との相互作用も計測することができます。

Tech 6粒度分布

原料粉末、スラリー、エマルションといった様々な粒子の研究開発の上で、粒子径分布(粒度分布)などの特性を測定することは、粒子の性能把握や分散性の把握をするために欠かせません。光散乱を用いた測定手法は、粒子全体の情報が広いサイズレンジ幅で得られ、先端技術材料から食品、化粧品、医薬品、生体高分子などのライフサイエンス分野まで広く必要とされています。

Tech 7蛍光分光

分子に光を照射すると、光を吸収したのちそのエネルギーを光として放出することがあります。これを蛍光とよび、この光のスペクトルと強度を測定することで、試料の性質と濃度を調べることができます。これが蛍光分析法です。蛍光を出す分子種が限られているので目的とする成分を検出することができ、試料が低濃度であれば吸光分析法に比べて高感度の測定が可能です。