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全炭化水素(THC)濃度測定装置 APHA-370
概要
全炭化水素(THC)濃度測定装置APHA-370は、JIS B 7956「大気中の炭化水素自動計測器」に規定された水素炎イオン化検出法(FID)に基づく装置です。試料ガス流路を2つに分け、非メタン炭化水素(NMHC)を含むものと含まないものに選択燃焼後、水素炎イオン化検出法(FID)にて測定しています。差量的にNMHCを測定することで、3成分(メタン、NMHC、THC)を高感度0.05ppmC(2σ、5ppmCレンジ)に連続測定することが可能です。
用途
- 大気汚染監視
- VOCの除害装置評価
- 触媒実験用低濃度HC測定
特長
- 3成分の高感度連続測定が可能
クロスモデュレーション方式水素炎イオン化検出法と選択燃焼式差量法の組み合わせを採用しているため、高感度(5ppmCレンジ)での3成分連続測定が可能です。 - 補助ガスは、燃料の水素(H2)のみで測定が可能
- データ回収が可能
コンパクトフラッシュ®カードに直接データを読み込み、データ回収が可能です(オプション)。 - リモート操作が可能
データインターフェースの充実、リモート操作が可能です(LAN接続端子、RS-232C)(オプション)。
※コンパクトフラッシュはサンディスク株式会社の登録商標です。
関連アプリケーション
製造会社: HORIBA
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
測定成分 | 大気中の炭化水素(CH4、NMHC、THC) |
測定レンジ | 0〜5/10/25/50 ppmC |
最小検出感度 | 5 ppmCレンジ:0.05 ppmC(2σ) |
繰返し性 | フルスケールの±1.0% |
直線性(指示誤差) | フルスケールの±2.0% |
ゼロドリフト | フルスケールの±1.0%/日 |
スパンドリフト | フルスケールの±2.0%/日 |
周囲温度変化に対する安定性 | 周囲温度範囲内5℃変化でドリフトを満足する |
応答時間 | 装置入口より90%応答 60秒以下 |
干渉影響 | 水分(25℃ 80%)にて:±0.2 ppmC |
試料ガス採取流量 | 約0.9 L/min |
表示 | タッチパネル式LCD(バックライト付)有効桁数4桁、測定値、レンジ、アラ−ムなど |
アラーム | 校正エラー、バッテリ−エラー、圧力エラー、精製器温度エラー、NMC温度エラー、電源断など |
入出力 | 0〜1 V(瞬時値および1時間平均値(積算値)または平均値の2系統) |
周囲温度・湿度 | 0〜40℃ 相対湿度 85%以下 |
外形寸法 | 430 (W) × 550 (D) × 221 (H) mm |
質量 | 約33 kg |
注記:上記仕様はJIS に準拠しています。ppmC は単位ではなく記号として示したものです。