加熱型THC測定装置 MEXA-1170HFID

概要

自動車用エンジンをはじめ、汎用、メタノール、LPG、CNGなどの各種エンジンやSHEDなど、エンジンカテゴリーにおけるさまざまな排ガス中のTHC測定に対応可能な加熱型スタンドアロンタイプのTHC測定装置です。サンプリング部内蔵にもかかわらずコンパクトなので、場所をとらずに手軽なTHC測定を可能にします。手軽に使えるTHC測定器がほしい、加熱型で計測したい、コストをかけずに設備投資したい、といったニーズにお応えします。

特長

  • コンパクトな19インチサイズのボディにサンプリング部を内蔵し、スタンドアロンの計測を可能にしました。面倒な前処理も不要で、これ1台で手軽にTHC測定ができます。また、内蔵の加熱フィルタはワンタッチで交換可能です。
  • 検出部には、排ガス計測の世界の標準MEXA-7000シリーズと同等のものを使用することにより高信頼性を保証。安心の性能を保持しています。
  • 視認性に優れたカラーLCDの採用で、より見やすく使いやすくなりました。また、テンキーを採用し、イージーオペレーションを可能にしました。
  • 測定範囲は10ppmC〜200,000ppmCとワイドにカバーしており、さまざまなアプリケーションに対応可能です。(*一部にはオプション、周辺付加装置が必要なものがあります。また、測定に条件がつくものもあります。)

製造会社: HORIBA

仕様

■装置概要

測定対象

下記対象の排ガス等に含まれる炭化水素
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、
代替燃料エンジン(メタノール、LPG、CNG等)、
自動二輪専用エンジン、汎用エンジン、SHED

測定原理

水素炎イオン化検出法(加熱式)

測定成分・範囲

THC 0-10ppmC〜0-200,000ppmC
(最大14レンジ)

出力形式

LCD画面表示(測定値を表示)
デジタル出力(RS232C)
アナログ出力(オプション)

サンプルガス
処理温度

191℃または113℃(注文時に選択)
ただし、メタノール、ガソリンエンジン用、SHED用は113℃仕様

サンプルガス
流量

約2L/min

■機能および性能

各HCに対する
感度

C2H2、C3H6、n-C6H14、C7H8 1.0±0.1
CH4 1.0+0.15
(C3H8に対する感度で標準化、濃度は各350±75ppmC)

応答速度(T90)

1.5秒以内
(校正ラインのゼロガスとスパンガス切換時)

ノイズ

フルスケールの±1.0%以内

直線性

フルスケールの±1.0%以内
ただし200,000ppmレンジ、フルスケールの±3.0%以内

再現性

フルスケールの±1.0%以内

ドリフト

フルスケールの±2.0%/8時間

暖機時間

2時間以内

サンプル入口圧

0〜30kPa

設置環境

周囲温度 5〜40℃
湿度 相対湿度80%以下

■構成

ユーティリティー

校正(スパン)ガス C3H8/N2もしくはC3H8/Air
校正(ゼロ)ガス N2もしくはAir
燃料ガス 40±2%H2/He
助燃エア 精製エア
パージエア 工場エア

電源

AC100V、50/60Hz、単相
(ただし注文時AC115、120、230Vからの選択も可)

電源容量

約400VA

外形寸法

464(W)×652(D)×185(H)mm

質量

約25kg

■オプション

・リークチェック機能
・ホットホース(6、4、3または2mから選択)
・温度調節器
・加熱フィルタ
・専用台車

■測定項目

炭化水素(THC)

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