Application
硫黄分析装置 MEXA-1170SX
概要
紫外蛍光(UVF)法にHORIBA独自の技術を組み合わせ、SO2※1・TRS※2同時測定モードとTS※3測定モードを実現。1台で多彩な研究目的に対応できます。SO2/TRS同時測定モードは、排ガスの異臭源となるTRS(H2S※4等)成分の生成メカニズム研究に、TS測定モードは硫黄トレースによるオイル消費率計測に最適です。サンプリングポイントから検出器までを加熱することにより完全Wet測定を実現しています。また、装置の小型化、省エネルギー化により、計測室への設置が容易になりました。
※1 SO2:二酸化硫黄
※2 TRS:全還元性硫黄(Total reduced sulfur)
※3 TS:全硫黄(Total sulfur)
※4 H2S:硫化水素
特長
- アプリケーション
- 触媒における硫黄成分の挙動調査
- 硫黄をトレーサとしたオイル消費率計測
- 低濃度・ワイドレンジに対応、高速応答を実現。
UVF法にHORIBA独自の技術を組み合わせ、ワイドレンジを達成すると同時に干渉影響を最小限に抑えています。
また、サンプリングポイントから検出器までを加熱することで完全Wet測定と高速応答を実現しました。
■触媒におけるTRS生成(燃料噴射による触媒再生) - 省スペース、省エネルギー設計。
当社従来比にて約50%の省エネルギー化を実現。また、同時に1ラックに操作系、検出器部、加熱前処理サンプリングを内蔵し、小型化を同時に実現しました。 - MEXA-7000からの一括オペレーションが可能。
硫黄分析計として単体での使用はもちろん、MEXA-7000シリーズの分析計の一つとしてコントロールユニット(MCU)から一括オペレーションが可能です。(オプション)
測定原理
●SO2・TRS同時測定モード
Det. 1 | Det. 2 | Calc. | |
---|---|---|---|
SO2 +TRS | SO2 | SO2+TRS | Det. 2-Det. 1=TRS |
●TS(Total sulfur)測定モード
製造会社: HORIBA
仕様
■装置構成
測定原理 | 紫外蛍光(UVF)法 |
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測定成分 | SO2・TRS測定モード |
測定範囲 | SO2・TRS測定モード |
入出力形式 | ●液晶画面表示 |
設置環境 | ●周囲温度:5〜35℃ |
■装置構成
電源 | AC 100/110/115/120/200/220/230/240 V(±10%、ただし最高250 V)、50/60 Hz(±0.5 Hz)、単相 |
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電源容量 | 電源投入直後:約3.0 kVA |
外形寸法 | 570(W)×850(D)×1190(H)mm |
質量 | 約200 kg |
■機能および性能
サンプルライン | サンプルガス入口にてN2_SO2切り替え、流量5.0±0.2 L/minにて |
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再現性 | SO2・TS:フルスケールの±1.0 %以内 |
直線性 | SO2・TS:フルスケールの±1.0 %以内 |
ドリフト※2 | 周囲温度変化±5℃以内にて |
TRS演算誤差 | TRS演算結果としてフルスケールの±10 %以内 |
※1:T90は、0.5%応答から90%応答までの時間を表します
※2:測定後は、汚れにより指示差が大きくなる場合があります。この場合は、分析計を充分パージしてください。