TRIAX-180/TRIAX-190

概要

このクラスの分光器では初めて、グレーティング3枚搭載ターレット、電動スリットを備えた分光器です。特殊なスペクトル補正光学系を特徴とし、高いイメージ品質、分解能、そしてスループットを出射フォーカルプレーン内の分散軸上だけでなく、スリットの高さ方向に沿った軸上でも実現しています。これにより、入射スリット上の点光源は、フォーカルプレーン内のすべての波長で点光源として再イメージングされます。高分解能なアレイ検出器に対応した幅広いアプリケーションに最適です。

特長

  • コンパクト
  • 抜群のイメージ品質 (イメージングフランジ使用時)
  • 高いスループット
  • 低迷光
  • 高精度電動スリット
  • グレーティング3枚搭載可能
  • On-Axisグレーティング駆動
  • RS232CとIEEE-488インターフェース
  • TR-190は、2つの出口ポートがアレイ検出器で使用可能。

一般的なツェルニターナ分光器で多重回析を起こした例
一般的なツェルニターナ分光器で多重回析を起こした例

TRIAX-190では再回折なし
TRIAX-190では再回折なし

TRIAX (右) と一般的モノクロメータ(左) でのファイバーイメージ比較
TRIAX (右) と一般的モノクロメータ(左) でのファイバーイメージ比較
(イメージングフランジ使用時)

 


製造会社: HORIBA Scientific

仕様

 

TRIAX180

TRIAX190

焦点距離

190mm

190mm

開口比

f/3.9

f/3.9

駆動範囲

0~1400nm

0~1400nm

グレーティングサイズ

50mm×50mm

68mm×68mm

グレーティングマウント

3枚(交換可能)

3枚(交換可能)

フォーカルプレーン

30×20mm

30×20mm

最高分解能

0.3nm

0.3nm

波長精度

±0.3nm

±0.3nm

波長再現性

±0.06nm

±0.06nm

逆線分散

3.53nm/mm

3.53nm/mm

迷光除去率

1x10-5              (20nm from 632.8nm laser)

1x10-5                  (20nm from 632.8nm laser)

駆動ステップ

0.06nm

0.06nm

スリット

電動0~2mm(オプション0~7mm)

電動0~2mm(オプション0~7mm)

入口

1系統

1系統

出口

1系統

2系統

インターフェース

RS232C IEEE-488

RS232C IEEE-488

大きさ(W×D×H)

230×260×190mm

235×283×190mm

*1200gr/mmグレーティングを使用した場合の値です。

アプリケーション

ダイアモンドフィルムの品質管理

ダイアモンドフィルムの品質管理

上の例はラマンシステムの構成例です。ラマンシステムやその他同様のシステムは、ダイアモンドフィルムの定性分析と品質管理に適しています。励起 ラインに近いより高度な研究目的には、シングル、ダブル、およびトリプル構成のモノクロメータをベースとした専用のラマンシステムをお奨めします。これら のシステムにより、励起波長から10 cm-1以内の分析が、迷光を超低レベルに押さえながら可能です。

特殊な物 性を持つダイアモンドフィルムは、保護コーティング、切削工具、熱関連部品、あるいは電子部品などの用途に利用されています。ダイアモンドの量を最大に し、グラファイトの量を最小にするため、ダイアモンドフィルムは多くの場合化学蒸着プロセスによって作られます。このダイアモンドフィルムの品質検査に は、ラマン分光器が使われます。ラマン分光器は、高速で高感度、非破壊、非接触のテストが可能なため、生成されたフィルムの定性テストに最適です。

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