Industry
固体粒子数測定装置 MEXA-2100SPCS
概要
MEXA-2100SPCSは、CPC(レーザ散乱式凝縮粒子カウンタ)を検出器とし、エンジン排ガスに含まれる固体粒子のうち一定の粒径範囲の粒子数をリアルタイムにダイレクト計測する最新の粒子数測定装置です。
研究開発から性能評価まで、さまざまな試験のご要望にお応えします。
さらに、プレ希釈器を取りはずせば、規制に準拠した希釈システム(ダイレクトサンプリングもしくはCVS)を用いての認証試験も可能です。
高性能かつ小型の特徴を生かし、幅広い試験環境でご利用いただけます。
1.コンパクト設計
- ラボでの設置・移動が容易
- 省スペースを実現
2.高性能サンプリングシステム
サンプル入口圧など外乱要因の影響を受けにくい、高精度の希釈器を採用。
高圧ダイレクトサンプリングが可能です。
オプションモジュール
基本ユニットに各種オプションモジュールを組み合わせることにより、アプリケーションの幅がさらに広がります。
ダイリューションファクタの |
|
|
直線性・リダクションファクタの
確認
直線性チェッカ
(LCU)
特長
粒子数計測の専用システム
- 粒子数計測データをはじめ、温度モニタ値やアナログ入力などのロギング機能あり
- LANホストインターフェースにより上位PCからの制御も可能
ソフトウェアによる各種チェック機能
- ダイリューションファクタチェック(スパンガス使用)※1
- リダクションファクタ(PCRF)※2 チェック
- 揮発性粒子除去効率チェック
- 直線性チェック(CPCおよびシステム)
- ステータスチェック(CPCおよびシステム)
- 耐久性に優れた、自社開発のワイドレンジ連続希釈器(WRCD:特許出願済)による高精度希釈
※1 ダイリューションファクタチェック用のガス分析計はシステムには含まれません。
※2 PCRF: Particle Concentration Reduction Factor
製造会社: HORIBA
仕様
型式 | MEXA-2100SPCS |
---|---|
適合規格 | UN/ECE Regulation No. 83 (Rev.3, Amend.2)※1 |
測定対象 | ガソリンまたはディーゼルエンジンの排ガス |
アプリケーション | 排気管からの直接サンプリング/希釈サンプリング |
測定成分・レンジ | 固体粒子状物質の粒子数 0-10000 ~ 0-50000 個/cm3(装置内希釈後) |
測定原理 | レーザ散乱式凝縮粒子カウンタ(CPC) |
設置環境 | 使用環境温度: 5 ℃~30 ℃ 湿度: 相対湿度80 %以下 |
検出粒径(下限) | 粒子径23 nmにて計数効率50 %±12 % |
サンプル入口圧(上限) | サンプル導入管入口にて+100 kPa(大気圧基準) |
ダイリューションファクタ設定範囲 | DSU内希釈器: 10※2 |
ダイリューションファクタの精度 | 設定値の±10 %以内 |
VPR揮発性粒子除去率 | 99 %以上 |
PCRF | 0.95< fr(30 nm) / fr(100 nm) <1.3 |
電源 | AC 200/220/230/240 V(±10 %、ただし250 V以下)、 |
電源容量 | 本体(トランスファ管含む) + DSU: 最大2.5 kVA |
外形寸法・質量 | 基本ユニット: 434(W)×845(D)×600(H) mm、約120 kg |
※1 UN/ECE Regulation No.83(Rev.3、Amend. 2)では、トンネル-CVSを使用する希釈サンプリング法が規定されています。直接サンプリング法は、この規制には準拠していません。
※2 希釈サンプリング時、DSUは接続しません。
測定原理
システム構成
MEXA-2100SPCSは、固体粒子数計測法(UN/ECE Regulation No.83, Rev.3, Amend.2)に基づいて設計されています。