自動全窒素・全りん測定装置 <TPNA-500>

概要

業界No.1の低ライフサイクルコスト※1を実現※2
〜水質総量規制※3からコンプライアンスを重視する企業まで幅広く対応します〜

「TPNA-500」は、国内で60%のシェアを誇る実績NO.1‹自動全窒素・全りん測定装置›の最新モデルです。本機では、試薬の交換周期延長(当社従来比2倍)と廃液量削減(当社従来比1/2)を実現。さらに、汚れに強い計量システムの採用や、自動洗浄機能の搭載により、日常のメンテナンス工数を大幅に削減可能です。また、表示部はカラータッチパネルを採用。直観的操作が可能な対話式であるため、操作性が大幅に向上しています。

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※1_Life Cycle Cost (LCC):製品購入から製品廃棄までに必要な全費用。製品費、設置工事費、公共費(電気代、水道代)、ランニング費(試薬代、廃液処理費、部品代、工数)、メンテナンス費(定期オーバーホール代、不定期工数)、撤去工事費、廃棄費などの総額
※2_2013年当社調べ
※3_閉鎖性海域(東京湾・伊勢湾・瀬戸内海)及び、それらに流入する河川や湖沼に排出される水の汚濁負荷量に対する規制。工場や下水処理場といった事業所が対象であり、400t/day以上の排出量を誇る事業所には、CODに加え窒素とりんの毎日測定が求められる。

特長

TPNA-500 プロモーションビデオ
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ライフサイクルコスト(LCC)を約30%削減※4


※4_設置条件による

日常メンテナンスの作業負荷を大幅削減

  • 試薬交換周期延長 1ヵ月毎→2ヵ月毎(当社従来比2倍)
    紫外線酸化分解法で用いる試薬「ペルオキソニ硫酸カリウム」が抱える課題を克服。試薬の長寿命化を実現することで、交換周期を従来の1ヵ月から2ヵ月へ延長しました。
  • 内蔵純水装置のカードリッジ交換周期延長 半年毎→1年毎(当社従来比2倍)
    純水の使用量を40%以上削減。その結果、純水装置のカードリッジ交換周期を半年から1年に延長しました。
  • 廃液処理周期を延長 1ヵ月毎→2ヵ月毎(当社従来比2倍)
    純水の使用量削減が、廃液量削減にも大幅貢献。1/2に削減したことで、タンク内の廃液処理周期を、従来の1ヵ月から2ヵ月へ延長しました。

    ※TPNA-500導入時にご提供する動画マニュアルのサンプル。導入後は上記ほか各種マニュアル動画(フル/通常画質)をご提供致します。

汚れに強い計量システム(メニスカス方式)と豊富な洗浄機能を採用

  • メニスカス方式を採用
    詰まりが発生しやすいSV(Solenoid Valve)ではなく、PV(Pinch Valve)を用いた計量方式。懸濁物質などによるバルブや配管内の閉塞トラブルを大幅に低減しました。
  • TPNA-500 メカニカス方式

  • 豊富な洗浄機能
    従来からの、サンプル吸引ラインの逆洗パージ機能に加え、試薬交換時のサンプルライン薬液洗浄を追加(分析試薬の塩酸を流用)。さらに、より厳しい条件下でも測定を実現する為に、オプションで測定毎のサンプルライン自動薬液洗浄機能にも対応。不具合発生やメンテナンス周期の延長に貢献します。

簡単保守

  • カラータッチパネル採用
    見やすく、対話式メニュー構成の簡単操作
  • USBデータ出力ポートあり
    測定値などをCSVファイルとして取り出すことで、報告書作成が容易。
  • 試薬交換の半自動化
    4ステップの作業で試薬交換可能。
  • 専用試薬をデリバリー
    試薬調合の手間、ミス、リスクを削減。

試薬デリバリーサービス

  • 調合済試薬を希望日程にお届け
  • 現場での試薬調合の手間を省略

試薬デリバリーセット内容

品名

手配番号

P1/P2/P3/N1/N2

校正液

塩酸

デリバリーシヤク
500Aセット(年間)※5

3200540450
*6回

○

○

デリバリーシヤク
500Bセット(年間)※5

3200540624
*6回

○

デリバリーシヤク
500Cセット(年間)

3200540640
*6回

○

デリバリーシヤク
SY10ヨウ 4L※6

3200017824

○

※5_この試薬セットには劇物が含まれております。
※6_1日2回洗浄をした際に、2ヶ月分の量となります。この場合、年間6式の手配が必要となります。(サンプル性状により推奨頻度が異なります。)

試薬内容物

P1液

ペルオキソ二硫酸カリウム、硫酸溶液 700ml

P2液

L(+)-アスコルビン酸溶液 250ml

P3液

七モリブデン酸六アンモニウム、酒石酸アンチモニルカリウム溶液 700ml

N1液

ペルオキソ二硫酸カリウム、水酸化ナトリウム溶液 700ml

N2液

塩酸 700ml

校正液

硝酸カリウム、りん酸二水素カリウム溶液 1L

その他

  • 消費電力30%削減
    省電極回路設計と部品の採用
  • サンプル条件に応じた前処理の提案
  • 紫外線酸化分解法:国内で約60%のシェア。実績No.1※7
  • 負荷量演算機能内蔵

    ※7
    _2013年11月現在。当社調べ

関連特許
●全窒素および/または全りん測定装置 特許第4691266号
●全窒素測定方法 特許第4078223号


製造会社: HORIBA Advanced Techno

仕様

名称

自動全窒素・全りん測定装置

形式

TPNA-500

外形寸法*1

460(W) mm×385 mm(D)×1600 mm(H)

質量

約90kg

電源

AC 100 V~240 V±10%  50/60 Hz

消費電力

AC 100 V~240 V:約250 VA

測定レンジ*2

全窒素:0~2/5/10/20/50/100/200/500/1000 mgN/L
全りん:0~0.5/1/2/5/10/20/50/100/250 mgP/L

繰り返し性

フルスケールの±3%以内(全窒素フルスケール:50 mgN/L以下かつ全りんフルスケール:10 mgP/L以下)
フルスケールの±5%以内(全窒素フルスケール:100~1000 mgN/Lかつ全りんフルスケール:20~250mgP/L)

測定原理

全窒素:アルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウム・紫外線酸化分解-紫外線吸光光度法
全りん:ペルオキソ二硫酸カリウム・紫外線酸化分解-モリブデンブルー吸光光度法

測定点数

1点(標準)、2点(オプション)

測定レンジ数*3

1レンジ(標準)、2レンジ(オプション)

測定周期

60分

周囲温度

2~40℃

周囲湿度

相対湿度85%以下(結露しないこと)

試料水条件*4,5,6,7,8

温度:2~40℃(凍結しないこと)
流量:0.5~5L/min(OF-3、OF-4使用の場合)、5~20L/min(OF-30、OF-40使用の場合)

純水/水道水供給条件*9

使用量 : 43L/月(測定レンジによる)
水質 : 顧客にて純水供給の場合はJIS K0557(1998)A2以上及び窒素、  りん化合物を含まないこと。純水器を使用される場合は、水道法に定める水道水の基準を満たしていること。
供給方法:タンク供給(標準)、純水装置による連続供給(オプション)
供給圧力:0.1~0.5MPa

表示

タッチパネル付液晶(カラー)

負荷量演算機能

標準:TP、TN負荷量演算機能付き
オプション:COD、2点計負荷量演算機能付き

メモリ機能

測定値:1年分以上メモリ(日報、時報含む)
警報履歴:500件
校正履歴:100件
操作履歴:100件
※USBによる外部メモリ可能

通信機能

標準:RS-485、オプション:RS-232C

通信プロトコル

Modbus®*10

プリンタ

あり(記録紙幅58 mm)自動巻取り装置付き

*1_旧製品TPNA-300PN-100シリーズのチャンネルベースへの互換対応可能
     (標準)
*2_0.2≦全窒素フルスケール/全りんフルスケール≦100 であること
*3_1レンジ目を低濃度とし、同一測定成分において 12レンジ目フルスケール/1レンジ目フルスケール≦50であること
*4_サンプルに海水が混入している場合は、海水補正機能(オプション)にて
      対応可能
*5_サンプル性状により、サンプルラインの薬液洗浄機能も選択可能
*6_付属のオーバーフロー槽は本体の左右面および裏面に取り付け選択可能
*7_付属のオーバーフロー槽から本体までは1m以内のこと
*8_金属イオン等測定に影響を与える成分を含有していないこと
*9_水道水を供給される場合は、最初に必ずフラッシングを30分ほど実施してから、装置に導入してください。
*10_ModbusはSchneider Automation Inc.の登録商標です。

外形寸法図・他(単位:mm)

TPNA-500外形寸法図

カタログ

製品カタログ

分野別シリーズカタログ

水処理用計測システム

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