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ジョバンイボン社(現 ホリバ・フランス社) 創業200周年に関するお知らせ

2019年4月24日


当社のグループ会社であるジョバンイボン社(現 ホリバ・フランス社)は2019年、創業200周年を迎えます。同社は1819年の創業以来、常に光学分野の最前線で活躍することで、光を波長別に分散させる「分光」の世界をリードしてきました。当社グループには1997年に加わり、分光分析装置のコアパーツである主力製品の回折格子(グレーティング)※1や、ラマン分光 をはじめとする分光分析装置の開発、および科学事業製品の販売・サービス拠点も担っています。同社がグループに加わったことにより、幅広い波長領域の基幹技術が揃い、さらに幅広い分析ソリューションを提供することが可能となりました。
今回の周年記念行事の一環として、6月14日に当社東京セールスオフィスで行われるOpticalFest内での記念講演、また11月22日にはフランスでの記念式典を予定しています。
当社は今後も、これまで培ってきた技術と多様な製品群との融合を推進し、新たな価値を創造することで科学技術の発展に寄与してまいります。

※1 回折格子(グレーティング): 光の干渉を利用して、光を波長別に分散させるための光学素子。

ジョバンイボンについて

ジョバンイボンの歴史は、1819年にフランスのJean-Baptiste Soleilによって設立された光学装置メーカー「Maison Soleil」社を前身として始まりました。フランス最古の灯台「コルドゥアン灯台」に使用された世界初のフレネルレンズの製造に成功し、遠くまで明るい光を届ける技術を確立しました。現在では、ラマン分光分析装置※2や蛍光分光測定装置などの光学分析装置を最先端科学技術分野に供給し、各国の研究開発機関や大学などの専門分野において高い市場シェアを獲得しています。1997年に当社グループに加わって以来、そのブランドを維持し、分光分析装置の技術開発拠点として、グループ全社の技術開発を支えてまいりました。当社創業以来のコア技術である「赤外線」や「X線」を使った計測・分析装置と、ジョバンイボンのコア技術である「回折格子(グレーティング)」との融合により、赤外線から可視光線、X線まで、幅広い波長領域での計測・分析装置が可能となり、光学装置のリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしてまいりました。

※2 ラマン分光分析装置:  試料にレーザーを照射することで生じる散乱光の中でも入射光と異なった波長をもつラマン散乱光を分光器に通し、ラマンスペクトルを検出する装置。ラマン散乱光をスペクトルにする段階で、回折格子を用いた分光器が用いられます。


ジョバンイボンの回折格子(グレーティング)

ジョバンイボン技術の応用事例

彗星探査機「ロゼッタ」に搭載
太陽系の起源を解明する情報を得るためのプロジェクトで打ち上げられた、欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が搭載する11台の最新観測機器のうち、紫外イメージング分光装置「アリス」にジョバンイボンの回折格子が搭載されました。2014年から2016年の2年間にわたって、彗星の核から放出されるガスやちりの希ガス量、原子量などの計測に貢献しました。

高強度レーザー技術への貢献
ジョバンイボンの技術は、レーザーの強度を向上させるための研究にも貢献しています。当社製品を使用した研究を推進した大学教授 ジェラール・ムル氏が、2018年、ノーベル物理学賞を受賞されました。ムル教授が発表した技術は、眼科治療等の医療現場や、放射線廃棄物処理技術などに応用されています。

ホリバ・フランス社 President ジェームズ・テポのコメント

ジョバンイボンが200年という長い歴史を歩んでこられたことについて、ステークホルダーの皆さまに改めて御礼申しあげます。本ブランドの技術は、当社グループ全体のコア技術として、特に近年はライフサイエンス、エネルギー、新素材開発といった先端分野における研究・開発に貢献してまいりました。
今後もジョバンイボンは、当社グループの中心的な研究開発部隊として、また製品を通して社会に貢献するブランドであり続けるよう精進してまいります。



ジョバンイボン200周年記念ロゴ