HORIBAの次代を牽引するコア技術
HORIBA Grating Technologies

紫外から近赤外領域の、まだ見ぬ未来を切り拓く。

NASAが認めた、分光技術の結晶。
HORIBAグレーティング

分光の世界をリードするHORIBAグレーティングは、Jobin Yvonの高度なグレーティングテクノロジーにより、NASAをはじめとする数々のスペースプロジェクトに貢献。2度にわたりNASA Awardを授与されるなど、常に厳しい条件を求められる最先端の分野で活躍し、そのたびに技術を磨いてきました。

HORIBA創業以来のコア技術「赤外」「X線」と、Jobin Yvonのコア技術「グレーティング」との融合により、赤外から可視、X線まで、すべての光領域の基幹技術が揃い、光学装置のリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしています。

HORIBAは強みの上に強みを重ね、HORIBAだからこそ実現できるコア技術を提供することで、次なる未来を照らしていきます。

NASA Award受賞
「OCO(軌道上炭素観測)用回折格子の開発」

温室効果ガスの影響を高精度で観測するミッションに貢献。

2006年9月11日、NASA JPL(ジェット推進研究所)のOCO(軌道上炭素観測衛星)代表研究者であるデイビッド・クリスプ氏は、3種類の優れたOCOグレーティングの製作に関して、オードリ・リアルド氏が管理する受託開発グレーティング製作チーム(HORIBA Jobin Yvon社)にJPL賞を贈呈。

OCOグレーティングは、HORIBAの優れた露光技術およびエッチング技術により開発された、高精度、高回折効率 かつ散乱の少ないグレーティングで、極限状況下での微弱なスペクトル測定において、大いにその威力を発揮しています。

受賞歴
  • 2000年 "NASA Award" 授与
  • 2006年 "NASA Award" 授与

HORIBAグレーティング 尖端技術
「次なる紫外〜可視光領域の分析へ」

パルスレーザ圧縮用グレーティングLaser Pules Compression

パルスレーザを効率よく圧縮するためには、高回折効率かつ低迷光で、高い波面精度が必要とされます。

従来の機械切りグレーティングは、高効率は実現したものの、迷光・波面精度の点では充分とは言えませんでした。

HORIBAはホログラフィック露光技術により、低迷光かつ高い波面性精度を実現し、さらに溝間隔と深さを最適化することにより、高回折効率を実現。

HORIBAは世界に先駆けホログラフィック露光技術を用い、このアプリケーションの要求に応えるグレーティングの設計開発を行ったパイオニアです。

応用が期待される分野・産業
  • フェムト秒レーザ加工
  • レーザ加速
  • 医療分野
Average efficiency: 93 %
Damage threshold on the grating surface:
nanosecond regime 〜400mJ/cm2
picosecond regime 〜250mJ/cm2
Diameter: 400 mm Nb of grooves: 1740g/mm
Wavelength of operation: 1.053μm
Measured efficiency distribution

誘電体多層膜グレーティングMulti-layer Dielecttic Grating

近年レーザの大出力化に伴い、従来のパルスレーザ圧縮用グレーティングの耐久性(ダメージ閾値)をどう向上させるかが主要な問題となってきました。

HORIBAは、屈折率の違う2つの誘電体膜を交互に多層コーティングし、その最上層に溝を形成することにより反射効率を高め、かつ従来よりも高い耐久性(高ダメージ閾値)をもつ誘電体多層膜グレーティングの開発に成功しました。現在、世界で凌ぎを削っているレーザ核融合分野でスタンダードなグレーティングとなりつつあります。

応用が期待される分野・産業
  • レーザ核融合
  • 高強度X線レーザ
  • フェムト秒レーザ加工
  • 医療分野

VDG真空紫外用グレーティング(不等溝深さグレーティング)Vacuun UV and soft X rayApprilcation

HORIBAは軟X線領域分光用の領域にも広くさまざまなグレーティングを提供しています。

ホログラフィック露光技術およびエッチング技術により直接基板に溝を刻んでいるため、低迷光かつ耐熱性に優れています。

不等溝深さグレーティング(Variable Groove Depth Grating)は、溝の深さが一定ではなく、溝方向に沿って変化しているため、光を当てる場所を変えることにより、効率分布を変化させることができるユニークな仕様のグレーティングです。

応用が期待される分野・産業
  • 放射光
  • 物性物理
  • バイオ

メートル級ホログラフィックグレーティングMeter-sized Holographic Grating

近年、極めて高強度で大口径のレーザを発生させる計画が世界各国で立ち上がり、その研究に凌ぎを削っています。

こうした研究では、広帯域にわたり高回折効率を有する大型のグレーティングが必要不可欠となっています。

HORIBAはこの要望に応えるため、新たに大型のグレーティング製造施設を立ち上げ、メートル級のホログラフィックグレーティングの製作をスタートさせました。当施設では、最大1.5mのグレーティングを製造することができます。

これらの大型グレーティングは今後、世界の主要大型研究施設に導入され、その成果が期待されます。

メートル級ホログラフィックグレーティング
寸法:1015×575mm [W×H]*
** 世界最大(2016年5月 当社調べ)

HORIBAグレーティングの歴史と技術

分光分野のパイオニア
Jobin Yvonの優位性

現在さまざまなタイプのグレーティングが世に出ていますが、そのすべてにおいて、Jobin Yvonの技術に裏打ちされたHORIBAのグレーティングがパイオニアだったと言っても決して過言ではありません。

ホログラフィック・グレーティングへの技術革新、フラット・フィールド凹面グレーティングへの技術革新など、いわばグレーティング分野のブレークスルーを担ってきたのがJobin Yvonの技術です。また光学設計も得意としているため、アプリケーションに応じて、グレーティングの設計からそれを搭載した分光器まで、一貫した設計が自社で行えるのも特徴です。主な製品として挙げられる「ラマン分光装置」や「蛍光分光装置」に、そのような技術が生かされています。

一方、HORIBAグレーティングの活躍フィールドは幅広く、民生品だけでなく、広くサイエンス分野にも広がります。

極紫外域の軟X線分光分野(放射光用)、現在各国がレーザ核融合実現のため研究に凌ぎを削っている極めてエネルギーの高いパルスレーザの分野、果ては、地球大気のモニターや太陽系惑星観測用、宇宙開発の分野など、科学の最先端で使われる特殊なグレーティングを幅広く提供しているのもHORIBAだけです。

HORIBAが提供してきた先端分野への応用開発技術が、民生品への技術フィードバックとなり、尖端分野においても次のイノベーションの源泉となっています。

2012年、フランス パリ郊外 Saclayに新たな開発・研究拠点「HORIBA Europe Research Center」を設立。世界最先端技術である各種グレーティングや、物質の化学組成の同定や分子構造を解析する分光分析装置などの研究開発が行われています。2016年にはメートル級ホログラフィックグレーティングの製造施設が新しく完成。世界の先端大型研究施設に向け、生産を行っています。これら分光分析装置は主に研究機関で使用されることから、エコール・ポリテクニークに隣接する地理的メリットを活かし、産学官協働、特に教育機関との協力を強め、新製品開発や新しいアプリケーションの開拓を推進します。

1000m2を超えるISO 5準拠の大型ホログラフィック用クリーンルームを装備
最大1.5mのグレーティングの製造が可能

技術革新の歴史History

分光器の世界的な代名詞ともいえるJobin Yvonが歩んできた約200年。1819年の創業以来、尖端分野の最前線で活躍し続けてきたJobin Yvonの歴史は、まさに光学分野の技術革新の歴史と言えます。

1819年
Jobin Yvonの前身である光学機器メーカーMaison Laurent社設立

フランスの著名な科学者であるJ.B.SoleilがパリにJobin Yvon(ジョバンイボン)の前身である光学機器メーカMaison Laurent社設立。ヨーロッパにおける最も古く伝統ある光学機器メーカとなる。

1923年
Jobin Yvon(ジョバンイボン)社設立
1960年
機械切りグレーティング製品化に成功

従来のプリズムにかわる分光素子として注目されていたグレーティング(回折格子)の製品化に成功、Ruling Enginie(機械切り装置)を設置し市販を開始するとともに自社分光器に装着して販売をも開始。

1968年
ホログラフィックグレーティング製作に成功

当時世界の主流であった機械切りグレーティングに代わるホログラフィックグレーティングの製作に成功。従来不可能と考えられていた高密度刻線数 3600本、4200本等のグレーティングの製造を可能にし市販を開始。

1985年
パルスレーザ圧縮用グレーティングを開発

ホログラフィック露光技術により、低迷光かつ高い波面性精度を実現し、さらに溝間隔と深さを最適化することにより、高回折効率を実現。

1997年
HORIBA Jobin Yvon 誕生

Jobin Yvon社はそのグループ会社とともに、HORIBAグループの一員となる。
そしてHORIBAグループのネットワークとともに全世界的な販売・サービス体制の拡充を図った。

2000年
誘電体多層膜グレーティング(MLD)を開発

反射効率を高め、かつ従来よりも高い耐久性(高ダメージ閾値)をもつ誘電体多層膜グレーティングの開発に成功。

2004年
不等溝深さグレーティング(VDG)を開発

光を当てる場所を変えることで効率分布を変化させることのできる、不等溝深さグレーティング(VDG)の開発に成功。

2016年
メートル級ホログラフィックグレーティングを開発

新たに立ち上げた大型グレーティング製造施設で誕生。
広帯域にわたり高回折効率を実現。

製品のお問い合わせ

最高峰のグレーティングとして世界的に名を馳せ、Jobin Yvonの技術に裏打ちされたHORIBAのグレーティングは、分光分析装置のコアパーツとして、HORIBAの最先端の分光分析装置に広く使われています。

とくにラマン分光装置では迷光が問題になり、低迷光を誇るHORIBAのホログラフィックグレーティングが威力を発揮。現在リリースされている分光器や分光測定装置「ラマン分光装置」、「蛍光測定装置」などで、その卓越した技術が生かされています。

高速スキャンと、S/N比3000:1 の高感度を達成。「蛍光分光光度計 FluoroMax Plus」
4枚のグレーティング搭載。高分解能測定と高感度測定を実現したコンパクトタイプ。「ラマン顕微鏡XploRA」

HORIBAグレーティングをコアパーツとする機器は、分野や用途により異なります。まずはお客様のご要望および仕様をお聞かせください。

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