歯周病と高感度CRP、HbA1cの関係

歯周病がもたらす疾患の予防へ

 

hsCRP(high sensitive CRP:高感度CRP)とは

CRPと同じタンパクを測定しています。相違点は0.01mg/dL単位で測定値を確認できることです。CRPは血管内皮機能障害によって微増するため、歯周病の発症を示唆する炎症マーカーとして注目されています。

 

HbA1cとは

赤血球に含まれるヘモグロビンと結合した糖の割合を示した値です。糖尿病の指標の一つとされています。

歯周病による全身への影響

EuroPerio9発表の歯周病グレード分類に高感度CRPとHbA1cが掲載

歯周炎のグレード

グレード

A遅い進行

グレードB

中程度の進行

グレードC

急速な進行

主基準

進行の直接証拠

5年間骨吸収またはCALの経年変化なし< 2 mm≧ 2 mm
進行の間接証拠骨吸収%/年齢< 0.250.25 - 1.0> 1.0
バイオフィルム量に対する組織の破壊程度少ない相当

過剰

例:大臼歯/切歯パターン

修飾因子危険因子喫煙なし< 10本/日≧ 10本/日
糖尿病(HbA1c)正常< 7.0 %≧ 7.0 %
炎症の全身への影響度高感度CRP< 1 mg/L1-3 mg/L> 3 mg/L

Tonetti MS et al, J Clin Periodontol, Suppl 20 : S149, 2018より一部抜粋

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