宮下さん:ネットを使った通販で、販路の拡大を考えています。そこで、全国に広めるにふさわしい、強くアピールできるレタスをいかに作っていくか、そこにチャレンジしています。
野菜を1日350グラム摂ることが推奨されていますが、痩せた土地で育った野菜には、ビタミンやミネラル分が不足しているものもあります。なので、野菜に栄養素をどう入れていくかがカギだと思っています。医食同源、人間は食べ物によって健康にならなければなりません。栄養素がしっかりと含まれた食べ物を作って、成分をきっちりと開示し、その良さをアピールする。それが植物工場のあり方だと思います。ここで、おいしくて、糖度が高くて、菌が少なくて、ミネラル分が群を抜いて高い、そんな日本一のレタスを作るのが夢です。
HORIBA:誰にでも、どんな世代にもうれしいレタスですね。
宮下さん:からだに優しく、腎臓の悪い患者さん、子ども、お年寄り、誰にでも優しいレタスということで、「やさしいレタス」で商標登録の申請をしています。
また、しっかり利益を出し、地域の雇用を生み出すことも目標です。今はまだ難しいのですが、利益の面でもアピールできるようになれば、たくさんの人たちに参入していただき、フランチャイズ化を可能にして植物工場を広げていきたい。環太平洋パートナーシップ協定(TTP)に備え、輸出も見据えています。
HORIBA:HORIBAに対し、何かご要望はありますか?
宮下さん:営業の方に、マグネシウムイオンを計れる測定器を作ってくださいとお願いしています。私がモニターになりますよ!