ラボとラボをつないでシステム適合を効率化 Test in the LoopTM

電動化・知能化により、車両の多様化・複雑化が進むにつれ、システムを構成するサブシステムの階層も急速に深さを増しています。この複雑なシステムをいかに効率よく最適化するかが、次世代モビリティ開発の課題になっています。

従来からの手法である実車評価は、高精度な評価ができますが、車両の組み立てに多くの工数・費用が必要となります。一方でモデル環境を活用したバーチャル評価は、車両の組み立てが不要で高い投資効率で評価ができるため理想的な手法ではありますが、モデル精度の面でまだまだ課題があります。

Test in the LoopTMは、パワートレインやエンジンなどの試験室間を電力線や信号線でつなぎ、バーチャル(モデル・エミュレータ)とリアル(供試体)を任意に組み合わせることで、実車評価に近い精度・シミュレーション評価に近い投資効率を実現する新たな評価手法です。
バッテリ・燃料電池・エンジンといったコンポーネントから、eAxle(イーアクスル:駆動モータやインバータ、トランスアクスルなどからなるユニット)をはじめとするサブシステム、さらには車両システムまでの適合を可能にします。

※Test in the Loopは、株式会社堀場製作所の商標または登録商標です。

解説動画

ラボとラボをつなぎ車両のトータルコンポーネント評価を可能にする「Test in the LoopTM」(6分39秒)

電動化・知能化により、車両の多様化・複雑化が進むにつれ、システムを構成するサブシステムの階層も急速に深さを増しています。この複雑なシステムをいかに効率よく最適化するかが、次世代モビリティ開発の課題になっています。
従来からの手法である実車評価は、高精度な評価ができますが、車両の組み立てに多くの工数・費用が必要となります。一方でモデル環境を活用したバーチャル評価は、車両の組み立てが不要で高い投資効率で評価ができるため理想的な手法ではありますが、モデル精度の面でまだまだ課題があります。

本動画では、複雑なシステムの最適化を効率よく実施できる評価手法、Test in the Loop™の詳細や具体的な活用事例をご紹介します。

Test in the LoopTM:パワートレインやエンジンなどの試験室間を電力線や信号線でつなぎ、バーチャル(モデル)とリアル(供試体・エミュレータ)を任意に組み合わせることで、実車評価に近い精度・バーチャル評価に近い投資効率でのシステム適合を可能にする、新たな評価手法です。

ラボとラボをつなぎ車両のトータルコンポーネント評価を可能にする「Test in the LoopTM」(6分39秒)

ケーススタディ

HORIBAびわこ自動車計測テストセンター「E-LAB」にて実施した「Test in the LoopTM」活用事例

弊社の自動車・環境プロセス計測の研究開発・生産拠点「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」(滋賀県大津市)内にあるびわこ自動車計測テストセンター「E-LAB」にて実施した、Test in the Loop™活用事例をご紹介します。

今回は、隣接する試験室をつなぎ、バッテリ・モータのサブシステムを組み合わせ、1つの車両システムとして評価できる開発環境を構築しました。 バッテリ試験室内の充放電装置・恒温槽に設置されたバッテリ、モータ試験室のダイナモメータに設置されたモータを、電気線、もしくは信号線で接続し、さらに試験室と車両シミュレータをテストオートメーションシステムでつなぎます。シミュレータからのアクセル・ブレーキ、舵角入力に応じた信号がテストオートメーションシステムを介して各制御装置や試験室に送られ、リアルタイムに連動して動作します。

このシステムでは、バッテリ入出力条件を管理するバッテリマネジメントシステム、モータトルクのコントロールユニット、モータ・バッテリ間のデマンドを管理するパワーコントロールユニットの評価・適合が可能です。

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