7月30日に、京都STEAM応援女子事業懇話会が主催する企業見学・交流会を京都市南区にあるHORIBA本社で開催し、中高生とその保護者、大学生や関係者を含め約40名の皆様にご参加いただきました。
7月30日に、京都STEAM応援女子事業懇話会が主催する企業見学・交流会を京都市南区にあるHORIBA本社で開催し、中高生とその保護者、大学生や関係者を含め約40名の皆様にご参加いただきました。
「京都STEAM女子応援事業」は、京都府文化生活部男女共同参画課が推進する、女子学生の理工系進路選択を応援する取り組みです。京都府内の企業や大学、行政機関等が「京都STEAM女子応援事業懇話会」の懇話会員として参加し、事業推進の支援に取り組んでいます。
HORIBAは、2020～21年に開催された前身の「京都STEM女子応援セミナー」への参加をきっかけに、2023年の懇話会発足時から継続して事業に参画しています。
企業見学・交流会は、中高生や保護者・教員を対象に、2022年から開催されており、今回は５回目の実施となりました。
女性技術者・研究者や理工系学部の女子大学生などとの交流を通じて、理工系分野への関心を高め、未来の女性技術者・研究者の裾野拡大を図ることを目的としています。
当日は、中高生や保護者・教員の皆様にHORIBAの会社概要や事業内容をご紹介し、理工系分野の仕事や最先端の技術について理解を深めていただけるよう、さまざまなプログラムを実施しました。
まず、HORIBAの製品が社会でどのように活用されているかを説明した後、製品デモや研究開発、受託分析を行う分析施設「Analytical Solution Plaza」を見学していただきました。普段はなかなか目にすることのできない最先端の技術や製品、職場の雰囲気、そして技術者の働く様子を実際に体感してもらいました。
また、HORIBAで活躍する女性技術者によるキャリア紹介も行い、理工系分野で働く魅力ややりがい、進路選択のきっかけなど、実体験に基づくメッセージを参加者に届けました。「理系の勉強がもともと得意だったわけではない」という率直なエピソードも共有され、科目ごとの得意・不得意に悩む学生にとって、理工系分野を選択肢として見つめ直す機会となりました。
さらに、参加者と女性技術者・女子大学生との座談会・交流会では、進路やキャリアに関する疑問や不安、将来への期待などを自由に語り合いました。最初は緊張していた参加者も、技術者や大学生の積極的な働きかけで徐々に打ち解け、会話が弾むように。こうした交流を通じて、理工系分野への関心や将来のキャリアイメージをより具体的に描くきっかけとなったようです。
「まったく興味のなかった分野でしたが、詳しいことを知れて大学でも学びたいと思えました。この機会を活かして進路選択をしていきたいです。ありがとうございました！」
「また同じようなイベントをやってほしいです。特に交流会はもう一度参加してみたいです。」
「実際に人を通した学びがあり、記事を読んだり一人で勉強したりするのとは違う体験ができました。」
「機械を少し触らせていただけて楽しかったです。」
「身の回りに堀場さんの『はかる』技術が多くあることを知りました。」
「理系の会社を見学して、知らなかったことをたくさん知ることができて良かったです。」
社員からは、「理系進路や女性が少ないことに不安を感じていた自身の経験から、今回のイベントが中高生の進路選択を後押しできれば嬉しい」との声がありました。また、中高生の「数学が好き」「理科に興味がある」といった純粋な気持ちに触れ、「初心を思い出し、これからも頑張りたいと感じた」という感想も寄せられました。女性技術者が増えてきている一方で、分野による偏りなど課題も多く残っていますが、「このイベントが進路を幅広く考えるきっかけになれば」といった期待も語られました。
見学会については、「日常生活でもHORIBAの製品が活躍していることを実感してもらえたこと」や、「身近な応用例の紹介が好評だったこと」が印象的だったという声がありました。普段触れることのない製品に実際に触れてもらえたことで、参加者にとって貴重な経験になったのではないかと感じています。「今回の体験が、参加者の今後の人生に新たな選択肢をもたらすきっかけになれば嬉しい」という思いが、参加した多くの社員から寄せられました。
今後もHORIBAは、京都府や地域の企業・教育機関と連携し、理工系分野を志す学生への支援活動に積極的に取り組んでまいります。また、今回の企業見学・交流会を通じて得られた気づきや参加者の声を活かし、より多くの学生が理工系分野に興味を持ち、進路の可能性を広げられるような機会を提供していきます。
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