loading...

Energy & Environment エネルギー・環境

持続可能な社会の実現に向けて、
エネルギーネットワークの変革に貢献する

持続可能な社会の実現には、エネルギーの生産・貯蔵・消費が
一連のプロセスとして循環する最適なネットワークが必要とされています。
材料分析からプラント監視、燃料電池評価から次世代モビリティ開発にいたるまで、
HORIBAは幅広い「はかる」技術でエネルギーネットワークの変革に貢献していきます。

環境 Environment

画像

迅速で効果的な
環境対策を目指して

大気汚染ガスやPM2.5の発生源の推定と対策検討には、膨大な解析時間を要することと、リアルタイム性に欠けるという課題があります。
HORIBAはこの課題の解決に向けて、大気環境をリモートでモニタリングするソフトウェアの開発を進めています。当社のPM2.5自動成分分析装置「PX-375」と、大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを測定する「AP-370」、風向風速計から得られるデータをリモートで収集し、成分毎に各方角から飛来する量を可視化し、発生源の解析をサポートします。また、これらの環境測定データをリアルタイムにモニタリングし、発生している事象に迅速なアクションを起こすことで、効果的な環境対策の実現を目指します。

関連ソリューション


画像

世界中の水質を守り、
水を活かす未来に向けて

世界中で生活用水の確保や、産業用水の供給、適切な排水処理、環境規制への対応など、水利用にはさまざまな課題があります。
HORIBAは水分析に関わる計測技術や測定ノウハウなどを幅広く提供しています。また、これらの“水”に関する分析はHORIBAのグループ会社である堀場アドバンスドテクノに集約し、新興国を中心として成長を遂げている水市場や先進国における多様な課題を解決するソリューションの提供を進めています。

インタビュー

画像

はかることから始まる社会課題のメカニズム解明
-大気中微粒子分析の軌跡-

産業技術総合研究所 環境創生研究部門 環境動態評価研究グループ 兼保 直樹 (かねやす なおき) 客員研究員
兼 福島国際研究教育機構 研究開発推進部発推進第1課長

大気中の微粒子は、自然現象から発生する物質と人為的に発生する物質があり、大気汚染や気候変動の要因ともなっています。そのため、大気中の微粒子の発生源や構成成分を調査研究することは、解決策を見出す第一歩となります。大学生時代から大気中の微粒子について研究を行い、その後、通商産業省(当時)公害資源研究所に入所、独立行政法人化後は産業技術総合研究所において大気粒子の分析で環境との関連性を研究し、現在は福島国際研究教育機構に勤めておられる兼保 直樹 研究開発推進第1課長にお話しをお伺いしました。

▶ 詳しくはこちら

画像

未解明の微粒子 「エアロゾル」
―大気モニタリングからその実態とメカニズム解明に挑む

JAMSTEC横浜研究所 地球環境部門
地球表層システム研究センター 物質循環・人間圏研究グループ 宮川 拓真 (みやかわ たくま) 副主任研究員
環境変動予測研究センター 地球システムモデル開発応用グループ 伊藤 彰記 (いとう あきのり) 主任研究員

地球をとりまく大気には、火山活動や波しぶきなど自然現象から発生する物質、工場や自動車から排出されるガス、車のタイヤ粉塵といった人為的に発生する物質など、さまざまな物質が粒子となって漂っています。エアロゾルと呼ばれるそれらの物質は、気候変動や人の健康に影響を与えることが分かっているものの、そのメカニズムについてはまだ解明されていません。エアロゾルの発生源や構成成分を調査することにより、そのメカニズムの解明に取り組まれているJAMSTEC横浜研究所 地球環境部門 地球表層システム研究センター 物質循環・人間圏研究グループの宮川 拓真 副主任研究員と同 地球環境部門 環境変動予測研究センター 地球システムモデル開発応用グループの伊藤 彰記 主任研究員にお話しを伺いました。

▶ 詳しくはこちら

画像

魅力的な可能性を秘めた“理想の液体”を求めて
―イオン液体で立ち向かう資源循環問題―

北海道大学 大学院工学研究院 上田 幹人 (うえだ みきと) 教授

持続可能な社会の実現に向けて、限りある鉱物資源を有効に利活用するために、廃棄製品に含有される金属のリサイクル(再資源化)は不可欠な要素です。リサイクルは天然鉱石の採掘と比較して、土壌汚染やエネルギー消費の削減、資源枯渇の回避など多岐にわたって有益に作用します。リサイクル時のさらなるエネルギー効率化のため、イオン液体を利用した低温での金属製錬についてご研究されている北海道大学 大学院工学研究院 上田 幹人 教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

エネルギー Energy

画像

エネルギーを最適に
コントロールする時代へ

持続可能な社会の実現に向けて、エネルギーの効率利用についての開発が加速しています。HORIBAは、エネルギーの生産・貯蔵・消費のプロセスにおいて、発電施設の省力化・高効率化から燃料電池の評価・解析まで幅広い範囲でソリューションを提供しています。
その中でもクリーンエネルギーとして注目されている水素エネルギーの普及に向けて、水素の品質に影響する不純物を高精度に計測する装置から、運送時の水素脆化を評価する装置にいたるまで、多くの「はかる」技術を有しており、持続可能な社会の実現をサポートしていきます。

インタビュー

画像

燃料電池開発に画期的な第一歩!
~触媒インクの状態から燃料電池性能を予測する~

国立大学法人 東京工業大学 工学院 機械系 笹部 崇 (ささべ たかし) 准教授

CO2を排出しないクリーンエネルギーとして注目されている燃料電池。すでに実用化が進んでいますが、コストや耐久性などに課題があり、燃料電池の利活用とその普及にはさらなる研究開発が必要です。燃料電池の普及をめざし、効率良く発電を行う燃料電池システムの実現に向けて研究をされている東京工業大学工学院機械系 笹部 崇 准教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

画像

触媒が地球温暖化を救う
―脱炭素社会実現に世界が注目するアンモニア合成・分解触媒-

名古屋大学 大学院工学研究科 化学システム工学専攻 永岡 勝俊 (ながおか かつとし) 教授

20世紀初頭に開発されたハーバー・ボッシュ法は触媒技術を利用して工業的なアンモニア製造を可能にしました。アンモニアは食糧生産に必要な肥料や、衣服、薬などの原料として私たちの生活に不可欠な物質です。そして近年、脱炭素社会実現に向けた動きが加速するなか、アンモニアは燃やしても二酸化炭素を排出しない次世代エネルギーとして、また水素を運ぶエネルギーキャリアとして注目されています。
アンモニア合成・分解のご研究をされ、合成においては従来のハーバー・ボッシュ法を超えるアンモニア合成の実現に向け研究に邁進されている名古屋大学 大学院工学研究科 化学システム工学専攻 永岡 勝俊 教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

画像

どこでも発電が可能に
~未来を変えるペロブスカイト太陽電池に挑む~

京都大学 化学研究所 若宮 淳志 (わかみや あつし) 教授

温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーとして関心を集めている太陽光発電。平地の少ない日本では太陽光パネルの設置場所として住宅の屋根に設置することも多く、太陽電池の軽量化や耐久性強化などの課題が残っています。そうした課題を克服し、未来のエネルギー社会を変える次世代の太陽電池としてペロブスカイト(Perovskite)結晶構造をもつ材料によるペロブスカイト太陽電池が注目されています。2022年4月に環境負荷の低いスズを使ったスズ-鉛混合型ペロブスカイト太陽電池で世界最高値となる23.6%の光電変換効率を達成された京都大学 化学研究所 若宮 淳志 教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

画像

水素が金属をもろくする?!
水素脆性のメカニズム解明で、カーボンニュートラルに貢献

広島工業大学 工学部 機械システム工学科 日野 実 (ひの まこと) 教授

カーボンニュートラル社会の実現に向け、ゼロカーボン・ドライブの普及を見据えた自動車の軽量化材料の高機能化や、カーボンニュートラル燃料といった水素の利活用を支える材料・加工技術の研究開発が進められています。水素社会に欠かせない水素脆性(ぜいせい)のメカニズム、そしてそれを防ぐ表面処理についてご研究されている広島工業大学 工学部 機械システム工学科 日野 実 教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

画像

蓄電池で世界をリードする
~全固体リチウム電池の普及をめざして~

大阪府立大学 大学院工学研究科 林 晃敏 (はやし あきとし) 教授

空を飛ぶクルマが街を行きかう、そんな未来像が現実になろうとしているなか、軽くて小さな電池の開発が求められています。2019年ノーベル化学賞を吉野 彰 先生が受賞されたことで、より広く世に知られることとなったリチウムイオン電池から、さらに電池性能、安全性、充電速度に優れる点で全固体リチウム電池のニーズが高まっています。全固体リチウム電池の普及をめざし、安定的かつ効率よく電池を作動させるための固体電解質についてご研究されている大阪府立大学 大学院工学研究科 林 晃敏 教授にお話を伺いました。

▶ 詳しくはこちら

モビリティ Mobility

自動車産業ではより安全・安心なモビリティ社会の実現に向けて、排ガス規制対応、電動車両開発、
コネクテッド・自動運転の技術開発、開発プロセスの短縮・早期化が進んでいます。

画像

進化するモビリティ、
つながる社会

2022年2月、ホリバMIRA社(英国)の開発エンジニアリング総合施設「ASSURED CAV」が本格稼動しました。
本施設は公道で起こりうる様々な事象・環境を実路とバーチャルで柔軟に再現する機能を備えており、自動運転技術の実用化に向け、コネクテッド・自動運転車(CAV)の設計から車両の制御性能や安全性の評価・検証までを包括的に実施できる画期的な施設です。
また、環境規制の強化を見据えた電動車の開発や、IoT・人工知能(AI)技術を駆使した「モビリティサービス」の本格的な普及に向け、進化するモビリティ社会を支えるソリューションを提供していきます。

関連ソリューション


画像

複雑化する自動車開発を支える

自動車開発の現場は、排ガス規制の強化や「電動化」「自動運転」などの将来的な展開への対応に迫られ、開発期間の長期化やコストの増加が課題となっています。
HORIBAは、従来から提供してきた高精度な車両計測技術に、HORIBA FuelCon社のもつ燃料電池・バッテリーの高精度計測技術、さらに欧州における車両開発を長年支援してきたHORIBA MIRA社のエンジニアリングサービスを融合させ、電動車両開発のサポート力を強化し続けています。

プロセスエンジニアリング Process engineering

画像

産業プロセスの効率化に
貢献する

環境規制が成熟した先進国では品質改善、経済効率向上を目指した製造生産プロセス改善における計測ニーズなどが高まっています。
HORIBAはエネルギー・重化学産業でのガス計測・工場排水監視や医薬品、半導体、食品、化粧品分野の各種水質の常時監視・制御の役割を担う装置を提供しています。さらに、今後はデータマネジメント分野を強化し、品質改善・効率向上を目指しながら、現場のコスト削減や省力化に貢献するソリューションの開発を進めていきます。