データ取り込みソフトウェア
GATELINK
動物病院様向けに検査結果をPC端末に取込み可能です。プリントアウトも可能。 ※オプション機能です。
千葉県
使用機器:動物用自動血球計数装置 LC-662
検査データ印字システムGATELINK
測定項目:CBC
「大学時代、感染症(ウイルス)の研究室に通っていた際に、薬に興味を持ち、実験動物を介して人間への効果を推測・予測して作用させる薬品開発の手伝いができればという思いで、製薬会社入社を決めました。そもそも病理に興味があったわけではなく、入社時に勧められて勉強するうちに、興味が湧き、専門性が強くなりました。特に病理経験が、現在の小動物臨床に大いに役立っています。」
「会社にいる以上、興味ある分野だけやらせてもらえるわけでもなく、できて当たり前の世界なので、自分には向いていないと感じ始めました。また、その時期、家族の病気のこともあり、大学時代の友人に相談した際に聞いた"小動物だとコスト関係なく治療ができ、成果も出やすい。ダイレクトに飼い主様と話ができて、反応が見られるのでやりがいがあるし、特に感謝されると素直に嬉しい。"という小動物臨床の面白さ・やりがいも後押しとなり、会社を離れ、小動物臨床への道に進むことを決心しました。 そこで開業目指して、まずは勤務医として臨床経験を積むことにしました。そこまでに至るのに8年かかってしまいましたが…。」
「約1年は友人のところにお世話になりましたが、問屋さん・飼い主様からの評判がよい病院を探し、飛び込みで交渉しました。お世話になった院長は、評判通り、おおらかでとにかく面白い先生でした。飼い主様との会話では常に笑いが絶えない雰囲気のよい病院作りをされていました。特にスタッフ・勤務医には厳しく指導しつつ、ちゃんと評価してくれる方で、早めになんでも任せてくれるので、多くの経験を積むことができ、本当に感謝しています。自分の病院もストレスない雰囲気づくりに努めているのは、勤務医時代の動物病院の影響が大きいかもしれないですね。」
「大学でも製薬会社でもHORIBAのpHメータを使用しており、メーカとして精度の信頼性がありました。前装置は旧来とあまり代わり映えがしなかった一方で、HORIBA装置は、コンパクトで使い勝手が良かったのでそのインパクトが決め手になりました。実際使用してみて、分類がシンプルでわかりやすく、操作性が良く、液晶カラーパネル搭載というところもいいですね。また、最終的な判断は顕微鏡で確認しますが、臨床症状と比較的白血球分類の傾向もしっかり合っています。」
「約30匹ですが、フィラリア検査時期は60匹、血球計数装置で測定する検体は約6件。フィラリア検査時期は10件です。昔は犬と猫の割合は犬9割・猫1割でしたが、近年は猫が増えてきており、犬7割・猫3割に変わってきました。」
「表計算ソフトにて表を作成、そこに各検査機器から出力されたロール紙のデータを見て数値を入力し、結果をプリントアウトしていました。スタッフは間違いのないように何度も確認しながら入力するものの、データ入力間違いがあり、再入力や手書きで修正をしていました。また、犬用シートに猫のデータを入力・猫用シートに犬のデータを入力してしまう、というシート間違いもよくしていました。入力シートも手作りのため、数値入力のないところに記号がでてしまい、飼主様が戸惑われることのないように説明をしていました。過去データを見る場合は、見出しのIDを探しては印刷していました。」
「HORIBAの動物用自動血球計数装置Microsemi LC-662を導入した際、担当の方からGATELINKの存在を教えていただき、興味を持ちました。スタッフの作業負荷の軽減や転記ミスがなくなり、また既に稼働している生化学分析装置からの数値を入力する手間も省けるのであれば、導入する価値があると判断しました。」
「検査数値入力の手間が省け、検査結果が出力されるまでの時間が短縮されました。少ない操作で検査結果シートのプリントアウトが出来るので、スタッフも助かっているようです。また検査数値に間違いがなく、安心して検査結果シートを飼い主様にお渡しできるようになりました。飼い主様からも見やすく分かりやすいというお声をいただきました。 さらに、このシステムの一番の特徴はカスタマイズができることです。
導入当初は装置からの情報を全て反映していましたが、一部の表示が飼い主様に余計な心配をかけるかもしれないと感じ、一部表示を削除したり、色表示も付け加えてわかりやすくしました。その後も色々と試行錯誤を続け、現在では使いやすくスマートにカスタマイズされた検査結果シートができ、満足しています。過去データを見る場合も、フォルダ内でID検索すれば、そのIDデータファイルのみが表示されるので簡単になりました。」
「病状と一致する検査結果はどのような状態かを詳細に説明するのはもちろんですが、少しでも基準範囲外の数値があると飼い主様は心配されます。カスタマイズした検査結果シートを使用して、飼い主様が過度の心配をされないような説明を心がけています。」
「業界雑誌にある先生が投稿されているコラムを見たのがきっかけでした。飼い主様へよくある病気の話や予防について知ってもらうにはいいアピールにもなると考え、スタッフに持ち掛けたところ、賛同してくれました。新しい薬についての情報や季節ごとに発生する症状など、過去のネタに新しい情報を交えて掘り起こすなど、毎月ネタ作りには苦労していますが、今やスタッフが持ち回りで作成してくれるようになり、完全に自分の手から離れてお任せしているので助かっています。」
掲示板には、最新の情報の他に、毎月発行されている新聞が置かれています。紙だけでなくWEBページでも記事を読むことができます。
「以前から飼い主様からの強い要望があり、やっと届け出などが完了して始めました。一般診療も合わせて実施しているため、多くの動物を預かることはできないのですが、入院のあまった枠で、無理のない程度(月4-5件)にケージを効率的に使用し運営しています。動物病院で運営しているホテルなので、飼い主様から安心感があると評判です。最近は断然猫が増えてきていますね。」
「猫の予防・病気に対応できるようになりたいです。実際、猫の診察が増えてきています。一方で、なかなか猫を外に連れ出すのは大変なので、定期的に健診してもらえるような啓発活動など、気軽に通える病院を目指していきたいです。」
病院名 | クレッセ動物病院 |
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住所 | 千葉市稲毛区長沼原町794-1-1 |
電話 | 043-286-8796 |
ウェブサイト | http://www.cresse-ah.com/index.html |
ワンタッチでイヌ・ネコ切り替え。
吸引量10 μL。診断に必要な検査結果を、約70秒で表示します。
製造販売届出番号 :
22動薬第1806号
※本製品は、MICROSEMI Corporationといかなる関係もありません。
動物病院様向けに検査結果をPC端末に取込み可能です。
プリントアウトも可能。
※オプション機能です。
優しい口調でお話くださった西山先生。スタッフの皆様にも、突然色々とお聞きしましたが、同じように優しく対応して頂きました。院内には、かわいいイラストが描かれた掲示板や解りやすい言葉で表現された手作りの新聞などが置いてあり、飼い主様が過度に心配されないようにと心がけておられるスタッフ全員の真心が、院内の雰囲気にもあふれ出ていました。
(2020年3月取材)
※掲載している情報は取材時点のもので、現在とは異なる場合がございます。