導入施設の紹介

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埼玉県
滝沢犬猫鳥の病院

院長 滝沢 直樹先生

動物さんとその家族が楽しい生活を送れるように手助けをする

使用機器: 動物用小型電極式グルコース分析装置
アントセンスIII VET

すぐ結果がでるので、飼い主さんを待たせなくていいということが一番です。

Q1
どんな動物を診られているのでしょうか。
A1
当院では、犬、猫、鳥やフェレット、ハムスター、リス、モルモットなどのげっ歯類も来院されます。最近の傾向として犬・猫で50%位の割合で、残りがエキゾチック系になっています。
Q2
小型の血糖専用測定装置をどのようなときに使っていますか?
A2
スクリーンでの全項目検査の時では無く、血糖値に異常を認める疾患の経過観察、緊急時に当機器で測定をしています。
血糖値に関連する疾患としてはインスリノーマ、糖尿病患者、衰弱、神経症状等があげられ、スクリーニング検査で血糖値の異常を確認後、経過観察時の測定に使用しています。これら疾患の初診時でも脱水、低血圧、衰弱、患者の体格のために少量しか血液が採れず 、スクリーニング検査が実施できないときは、まず血糖値だけを当機器で測定します。
測定動物で最も多いのはインスリノーマが多いフェレットで、経過観察時にこまめに測定をしています。血糖値異常を疑うその他のエキゾチック動物でも少量の血液しかない時に使用しています。
Q3
外来での検査で小型の血糖専用測定装置のよいところはどこですか?
A3
少量の採血量ですむということは、採血時間が短くなり、動物への負担も少なくなります。すぐに結果が出ることで飼い主様をお待たせすることもなく喜ばれています。
Q4
鳥の血糖検査について、詳しく教えてください
A4
セキセイインコは写真1の様に頚静脈からの採血が汚染やアーティファクトが少ない血液材料を採取できる点で勧められています。
セキセイインコクラスの小型鳥では全血液量が体重の約10%(約2~3ml)しかないため、一般に0.3ml程度が採血最大量とされています。近年の機器の発達により少量での検査が出来るようになりましたが、スクリーニング検査には0.3ml程度の採血が必要です。そのため、スクリーニング検査を一度実施した後に、こまめに採血をしてモニタリングをするのは困難なのです。
鳥類においても糖尿病がありますが、犬猫と大きく異なる点があります。鳥類は正常でも血糖値が300mg/dl前後あり、糖尿病になると1000mg/dl近くになります。通常機器では希釈などが必要となりますが、現在使用している機器は1000mg/dlまでと測定範囲が広く、採血量が少なくすむ点もあわせて糖尿病のモニタリングに便利です。当院の阿子島先生の研究(エキゾチックペット研究会症例発表2012年3月発表)ではセキセイインコの爪切り採血(写真2)は、経静脈採血に比較すると若干低値には出るものの十分モニタリング可能な値でした。

阿子島先生(左)と滝沢院長先生(右)

写真1

写真2

Q5
フェレットの血糖検査について、詳しく教えてください
A5
フェレットの腫瘍中、最も多いのがインスリノーマといわれ、当院でも低血糖を起こす症例が多く認められます。以前は人用の簡易血糖値測定器を使用していましたが、実際の血糖値よりも低値になり、判断に苦慮しました。これは全血で測定した血糖値を人間のヘマトクリット値で補正をかけているためで、それに対し、現在使用している機器は血漿を分離して血糖値を測定しているためほぼ正確な値が出ます。先の研究の実験でほぼ実際の血糖値と高い相関が見られたため、安心して使用しています。
フェレットはご存知のように足が短いため、採血部位は限られてしまうのと採血時の保定が困難です。長時間の採血は血管を痛め、次回以降の採血を困難にしてしまいます。患者さんへの保定の負担もあわせて考えると、少量の血液で検査が出来ることは大事なことなのです。

フェレット採血方法

施設インフォメーション
編集後記

滝沢先生は犬・猫・鳥をはじめ、フェレット、ウサギ、ハムスターなど色々な動物の診療にあたっていらっしゃいます。院長室に鳥さんがおり、いつも丁寧にお話をしてくださる先生です。「優しさ」を大切に、患者さんには患者さんの立場に立った治療を、お世話されるご家族の方々には、わかりやすい診療・説明で、難しい症状もできるだけ易しく話をされていらっしゃるなと感じました。飼い主様にとって、幅広い診療科目やサービスに安心できる病院だなと思いました。

(2013年6月取材)

※掲載している情報は取材時点のもので、現在とは異なる場合がございます。

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