ここがポイント!
歯周病と糖尿病は両者の双方向性が明らかになっています。
糖尿病患者の場合は、歯周治療によりHbA1c値が低下するケースが存在します。
ここがポイント!
高感度CRP値を確認することで、全身の炎症状態を数値化して評価します。
患者の慢性炎症を抑えることで患者の全身健康の改善にも貢献できる場合があります。
※高感度CRP値は全身の炎症状態を反映しているため、口腔内の炎症状態とCRP値に相関関係があるとは限りません。
監修:長谷川歯科医院 長谷川嘉昭先生
hsCRP
高感度CRP
体内の炎症の有無を調べる指標です。全身の炎症反応によりCRP値が上昇します。CRP値は歯周病の重症度や治療の効果を評価するための有用な指標になります。また全身の炎症を抑えることが健康や病気の予防に繋がります。
HbA1c
ヘモグロビンA1c
過去1~2ヶ月間の平均的な血糖値を反映する指標です。HbA1c高値の場合は、糖尿病に罹患している可能性があります。歯周病と糖尿病は双方向に関係していることが知られています。
CysC
シスタチンC
腎機能の指標です。
慢性腎臓病患者の歯周病の進行リスクは、健康な人の約1.7倍。歯周病が進行すると歯周病菌や歯周病菌が産生する毒素が全身の血流に侵入し、腎機能に悪影響を与え、悪循環を生じます。※
※「糸でんわ」第162号(令和4年3月号)東京健康長寿医療センター