血液塗抹標本の良否

血液塗抹標本の良否 その1

 標本例良否ポイント原因対策
a)
良好な標本
良好  
b)
短く厚い
不適切な
塗抹⾯の⻑さ
および厚さ
●ヘマトクリット値や粘度が
 ⾼い検体(多⾎症など)
●引きガラスの⾓度を⼩さくする。
●塗抹速度を遅くする。
c)
⻑く引き終わりがない
●ヘマトクリット値や粘度が
 低い検体(貧⾎など)
●点着した⾎液量が多い。
●引きガラスの⾓度を⼤きくする。
●塗抹速度を速くする。
●⾎液量を5μL程度にする。
d)
塗抹⾯が横幅いっぱい
不適切な
塗抹⾯の幅
●使⽤している引きガラスの
 幅が⼤きい。
●幅の狭い引きガラスを⽤いて
 塗抹する。
e)
塗抹⾯が湾曲、平⾏でない
不適切な
塗抹⾯のずれ
●引きガラスをもつ⼿が
 不安定でぶれている。
●引きガラスを持った指の腹で
 スライドガラスの縁を挟み込み、
 滑らせるように引く。

 

血液塗抹標本の良否 その2

 標本例良否ポイント原因対策
a)
良好な標本
良好  
f)
引き終わりが斜め
不適切な
引き終わり
●引きガラスの接触⾯での
 ⾎液が均⼀でない。
 または、斜めになっている。
●引きガラスを上下させ、
 接触⾯の⾎液を均⼀にする。
●引きガラスを平⾏にする。
g)
引き終わりに⾎液が残っている
●引きガラスを途中で⽌めた。
●引きガラスが途中で離れた。
●スライドガラスをもつ親指に
 触れるまで⼀定速度で
 引きガラスを引き切る。
h)
塗抹⾯に縞模様ができている
不適切な
塗抹面の模様
●引きガラスに過剰の圧がかかった。
●塗抹速度が⼀定でない。
●スライドガラスをもつ親指に
 触れるまで⼀定速度で
 引きガラスを引き切る。
i)
塗抹⾯に抜け⽳がみられる
●塗抹⾯の汚れ(指紋など)
●乳び検体などの検体由来による影響
●塗抹⾯を素⼿で触らない。
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