


糖尿病だけでなくスクリーニング検査、健康診断などでも測定するため血糖の検査は多いです。眼科診療では、糖尿病性の白内障の手術をする際に多く測定します。結果を早く知りたいときに単項目で採血量が少なくてすみ、すぐに測定できるだけでなく、作業が簡易で使いやすいところが利点だと思います。

動物用自動血球計数装置 Microsemi LC-712は、2024年1月22日より販売開始し、1年を迎えました。
それを記念して、弊社の装置発売に向けた思い、LC-712をご使用いただいているユーザ様の声を特集ページにいたしました。
旧モデル(LC-662)が2010年より発売されてから10年以上がたち、弊社にとっても新モデル(LC-712)は待望の新製品となりました。その思いが少しでもお伝えできればと思っております。ご覧いただけましたら幸いです。


救急現場では、どうしても採血量が限られる症例や、重症だからこそ入院中に複数回の検査が必要となることがあるため、微量でも安定した結果が得られる点が良いと感じました。血液検査装置では再現性が高いことが大事だと思うので、ストレスがなかったのが1番良かったです。白血球分類データについては、ヒストグラムが普段と異なる場合、塗抹標本を確認する際の参考になりました。また、当センターでは血液検査に係るスタッフが30名以上います。今回初めて使用するMicrosemi LC-712を、誰一人迷うことなく簡単に測定できていたので、とても使い勝手が良く、誰もが安心して使用できる装置だと感じました。
輸血が必要な場合、血液型判定や交差適合試験を実施します。その際に、輸血量や血液製剤の選択にCBCの値が重要になりますので、輸血検査用の血液を用いてMicrosemi LC-712で測定を行っています。微量の血液で測定できるため、輸血検査に必要な血液量は十分確保できます。また、測定手順も検体をセットしてサンプルホルダ部を閉めるだけと簡単ですので、他の検査と並行して測定することが可能です。精度管理も実施していますが、測定値は大変安定しており、安心して使用できます。
![]() | タッチパネルの反応が以前と比べて良く、支障がありません |
![]() | フィラリアの忙しい時期に、ホルダを押し込んで測定するだけなので、他の検査に移ることができ、効率的に検査が実施できます |
![]() | 試薬の交換がしやすくなり、装置の試薬マークから残回数も確認できるため、管理が楽になりました |
![]() | タイマー機能があるので、装置の電源ON・OFFの作業はいらず、使いたいときに測定ができる状態になっています |
![]() | オプションのGATELINKで血球計数装置も血液化学分析装置もどちらも1枚に印刷するできるようになりました。ご家族にお渡しする検査結果報告書への書き写しもなくなり、業務効率が改善しました |
当社従来装置である「動物用自動血球計数装置 Microsemi LC-662(以降LC-662)」は、2010年11月発売以降、長くご愛顧いただいている製品です。動物病院の先生方からは「多重測定で精度を上げているのがいい」「PCVと装置のHct値の相関がよい」「長年使用しているが故障しない」等の大変うれしいお声をいただいておりました。一方で「どうしても動物の血液は凝固しやすい検体があり、血餅などを注意していても吸ってしまうことがある」とのご意見も頂戴しておりました。そこで、LC-712ではご評価いただいている機能はそのままに、使い勝手の向上と安定稼働を実現するべく製品を開発していきました。
| 動物用に特化した以下内容をLC-712で追加しています。 |
| ✓血餅(血液が凝固したもの)などを捕集するフィルタを追加 |
| ✓バルブの開閉時間最適化などの機構改善で洗浄機能を強化 |
当社サービスへのコール内容を紐解くと、バルブ詰まりによる装置トラブルでの緊急対応が一番多くなっていました。血球計数を実施したいときに使えないという事態を避けるため、 装置内部に詰まりの原因が混入しないよう捕集フィルタを搭載しました。仮に流路内に入ってしまっても排出する際にしっかり廃液ラインへ詰まりの原因を除去できるよう、バルブの開閉時間を最適化させ、洗浄機能を強化しました。
詰まりを除去するために圧力をかけてバルブ内部の物質を流そうとしたときに、装置の他の部分に圧力がかかり故障しないよう、詰まりがうまく除去でき、装置の他の部分に影響を及ぼさないようにする実験が一番大変でした。
製品化を進めるにあたり、獣医療に携わる多くの先生方にご協力いただきました。 そのおかげでラウンチできた製品ですので、ぜひ獣医療の現場でお役立ていただければと考えています。これからも獣医師の先生方に役立つ製品をお届けできるよう、精一杯製品開発に努めます!
現在、医用機器では約12種類の生産を行っています。組み立て手順としては、物流、前処理、組み立てエリアの3つのエリアに分かれて作業しており、部品の配膳、加工、組み立てと一括生産体制で、責任をもって取り組んでおります。新製品のLC-712におきましても、立ち上げ当初から10年以上医用機器に携わったメンバーを中心に変わらずより良い品質にこだわり、お客様に喜ばれる製品を作ることを心がけております。
私たちは、阿蘇工場にてこれまで10年以上医用機器生産に携わった量産技術と高いスキルを持ち合わせ日々業務に当たり、高品質なMicrosemiシリーズ製品を生産しています。その中で動物ならではの血液を安定的に測定出来る機能を保有、また動物病院で多く使用される微量容器に対応したアタッチメントを搭載した新製品LC-712をリリースできましたことを生産部一同嬉しく思っております。 お客様がこの製品を受け取って貰った時に喜んでもらえる様に、オペレーターはキズの原因となりうる不用意なアクセサリーを取り外し作業に当たっている事、画面もタッチパネルですが直接は触れず専用道具(綿棒)で操作を行い細心の注意を払い、心を込めて作業しています。 引き続き高品質な製品を、ここ阿蘇工場から出荷して参ります!
全国の獣医が提唱する注意事項や事例などをご紹介します。
医療現場のニーズを徹底して考えた信頼性の高い分析装置をご紹介します。
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