新規開業における導入事例

青森県

たざわ生活習慣病クリニック

院長 田澤 康明先生

糖尿病専門医・総合内科専門医

使用機器:自動血球計数CRP 測定装置 LC-767CRP
    : 小型電極式グルコース分析装置
    :電子カルテ連携ソフト 
測定項目:CBC、CRP、血糖、HbA1c、生化学項目、尿検査項目

その場で検査結果を知りたいという患者様の声にしたがって、必要な検体検査の機器を院内に導入しました。またデータの自動転送による作業効率化で、患者様と向き合う時間を作ることができています。

1日に何人の患者様を診察されますか?そのうち糖尿病の患者様の割合は?


2015年に開業し、現状で1日の患者数は約25人程です。そのうち糖尿病患者様は7~8割です。最近は、糖尿病をもった患者様が他の疾患で受診されることも多いため割合は多いですね。

開業にあたって導入した機器とそれらを院内検査にした理由をお聞かせいただけますか?


CBC、CRP、血糖、HbA1c、尿検査、生化学を院内検査で実施しています。これらを導入した理由は、その場で検査結果を知りたいという患者様の声にしたがってのこと。特に糖尿病治療では、その場で血糖、HbA1c、脂質項目の結果が分かるのは、今や患者様にとって当然のことです。また、他院へ患者様を送るときにも、検査データがあれば転院の根拠を明確にできますので、受け入れもスムーズになります。

1日のCBC、CRP、血糖の検体数はどのくらいですか?


CBCが約5検体、CRPが約3検体、血糖は15検体以上を測定しています。

CBC+CRPを測定して良かった症例を紹介していただけますか?


炎症が疑われるときは、CBCとCRPを必ず同時に測定します。たとえば最近は高齢者の肺炎が非常に多いですが、高齢者の場合は発熱しにくいことがあるため、検査データを頼りにしています。また、ご本人には自覚症状がない状態で、WBCが20,000/μL以上、CRPが20mg/dL以上を示したためすぐにレントゲンを撮り、腸閉塞と判断できたケースもありました。すぐに基幹病院への搬送を依頼しましたが、検査の数値を明確に示せることで診察の信頼性も上がり、搬送先でもより迅速な処置につながりました。


設備のひとつひとつにこだわった快適で安心なクリニックで、 患者様が信頼、納得できる治療を提供します。

POCT対応の血糖測定器に期待されることは何ですか?


妊婦さんのように厳格なコントロールが必要な場合、SMBGでは良好だと思っていたところ、実は低血糖が頻発していたという事もありました。院内検査に使用する血糖測定器に求めることは、血漿分離するという手間をかけずに、検査室レベルの測定結果を得られる事です。治療に直結する血糖値なので、信頼のおけるデータをその場で提供しています。

GATELINKの導入で電子カルテとのデータ連携を実現された経緯とメリットについて教えていただけますか?


当院では看護師が患者様の案内や処置だけでなく、検査から療養指導まですべて行います。そのため極力無駄な作業を省き患者様と向き合う時間を作ってあげる必要があります。測定結果の手入力は、注意力を要し非常に時間がかかる作業です。またヒューマンエラーの低減という観点でも、データの自動転送は必須と考えていました。現在、院内検査機器がすべて電子カルテに接続されており、データ管理は非常にスムーズです。

先生のモットーは何ですか?


患者様の心に寄り添う治療をすることです。糖尿病は生活習慣を患者様自身が変えていかなければならない病気です。患者様が糖尿病を正しく理解し、自分で考えて、自己管理ができるよう全力でサポートしていきたいです。開業にあたっては設備のひとつひとつにこだわり、快適で安心なクリニック作りを目指しました。さらに信頼、納得できる治療を提供し、「かかりつけ医」として、地域の方々の健康を支えていきたいです。

【CBC】:(全血検査)赤血球・白血球・血小板等の血液中の細胞の数や濃度を検査。全身の容態を把握することができる。【CRP】:(C反応性蛋白)体内で炎症がおこっている時に、血液中に増加するたんぱく質。感染症等の目安になる。

施設インフォメーション

施設名たざわ生活習慣病クリニック
診察科目糖尿病・代謝内科/内科/内分泌内科
住所青森県青森市中佃2丁目18番26号
電話017-752-8386
ウェブサイトhttps://tazawaseikatsushukambyokurinikku2.hp.gogo.jp/pc/

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