CBC+CRP測定装置の内科・循環器科・呼吸器内科・小児科での運用事例

滋賀県

医療法人社団 井上医院

院長 井上 優先生

使用機器:自動血球計数CRP 測定装置 LC-767CRP
測定項目:CBC、CRP

発熱の患者さんに対し、白血球数、顆粒球数、CRPが高値であることから、その原因がCOVID-19ではなく細菌感染症と診断することができ、患者さんにも安心いただくことができました。

先生のご専門は何ですか?


循環器が専門です。心不全、高血圧の患者さんを診ています。

1日に何人くらい診察されますか? また、最近の動向は?


60人から100人くらいでしたが、COVID-19の流行後では、10%くらい患者さんが減少しています。

1日のCBCとCRPの検体数はどのくらいですか?


多い日では7-8検体/日ですが、少ない日では0検体もあります。平均すると4-5検体/日です。

LC-767CRPを導入されてから、何が変わりましたか?


毎朝の装置の立ち上げと終了操作が自動なので、看護師さんの手間が省けて助かっています。

どのようなときに、CBCとCRPの検査をしますか?


発熱外来に患者さんが来院したときに、感染症の原因が細菌感染症なのか?ウイルス感染症なのか?を判断するために、使用しています。COVID-19が疑われた場合には、PCR検査依頼あるいは抗原検査を実施しますが、CBC+CRP検査はその前に実施する第一歩です。

CBC+CRPを測定して良かった症例を紹介して頂けますか?


発熱患者さんの感染原因を究明するためにCBC+CRPを検査していますが、その中から6名COVID-19の患者さんを見つけることができました。6例全てで、最初に自動血球計数CRP測定装置にて測定した白血球(WBC)、C反応性蛋白(CRP)、顆粒球(GRA)の結果より、ウイルス感染を強く疑う事ができました。自動血球計数CRP測定装置は、COVID-19の診断に極めて有効です。


発熱外来を始めると、自動血球計数CRP測定装置が無ければ、診療になりません。この様な点から、自動血液計数CRP測定装置は私の診療の強い味方であると考えます。


COVID-19の患者さんでCBC、CRPでどのようなデータが出て、それをどのように活用しましたか?


白血球が正常、顆粒球が正常、CRPがわずかに上昇していることからウイルス感染を疑う症例でした。COVID-19が疑われることから、PCR検査の受診をすすめました。

発熱外来を設置されたのは、何故ですか?


今はCOVID-19の患者さんを早く発見することが、感染拡大を防ぐための有効な手段と考え、発熱患者専用の出入り口を別に設けて、2020年4月に発熱外来をスタートしました。

発熱外来を始められて、良かったことは何ですか?


発熱の原因が、COVID-19ではなく細菌感染である患者さんに、そのことを伝えることができたのが良かったです。患者さんによっては、職場より『しっかりとした診断結果が無ければ、出社しないように』と言われているとのことで、白血球数、顆粒球数、CRPが高値であることから細菌感染症と診断できたことで、患者さんも安心されていました。自動血球計数CRP測定装置が無ければ、診療になりません。この様な点から、自動血液計数CRP測定装置は私の診療の強い味方であると考えます。

【CBC】:(全血検査)赤血球・白血球・血小板等の血液中の有形成分の数と形態を検査。全身の容態を把握することができる。【CRP】:(C反応性蛋白)体内で炎症がおこっている時に、血液中に増加するタンパク質。感染症等の目安になる。

施設インフォメーション

施設名医療法人社団 井上医院
診察科目内科・循環器科・呼吸器内科・小児科
住所滋賀県大津市一里山3-7-5
電話077-543-9400

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