神奈川県
使用機器:自動血球計数装置CRP測定装置
測定項目:CBC、DIFF、CRP
夏場で1日に120人、冬場で1日に200人くらいです。アレルギーの患者さんが、2000人くらいいます。重症な喘息患者が行くのは、国立病院機構相模原病院ですが、遠くて行けない患者が、当クリニックに来院しますので、生物学的製剤も使用しています。
1日に、5~10検体です。従来の白血球3分類+CRP測定装置から今の白血球5分類+CRP測定装置に機器を更新してから、好酸球が測定できるようになり、検体数は増えました。
装置を操作している看護師さんから以下の2つのコメントをもらいました。採血管のキャップを外さずに測定できるので、安全で便利になりました。以前の装置よりも早く測定結果を得ることができるようになりました。この点は診察していても感じており、助かっています。
細菌感染なのか、ウイルス感染なのかを判断したいときに、CBC+DIFFとCRPを測定しています。ウイルス感染だと判断した場合には、抗菌薬の投与を回避します。患者さんから抗菌薬が欲しいと要望されるケースもありますが、検査結果を使用して説明しています。
コリン、テオフィリン、吸入ステロイドが投与されている喘息の重症患者さんには、生物学的製剤を投与しています。好酸球の高い患者さんほど、抗IL-5抗体製剤(メポリズマブ、ベンラリズマブ)が効くと報告されていますので、好酸球を測定します。10%くらいの好酸球が投与後、ほぼ0%まで減少した患者さんもいます。COPDの治療の主体は気管支拡張剤ですが、末梢血好酸球が高く、喘息の合併が考えられる人には、吸入ステロイドの適応があるため全例測定しています。
診察室が6室ありますので、レントゲンおよび血球計数CRP測定装置の結果は、どこでも見られるように接続しています。感染症が疑われる患者さんは、他の患者さんにうつすことが無いように、診察室で測定結果が出るまで待ってもらい、診察を継続します。
患者さんは説明を求めているので、自信をもって説明できるように、院内検査をしています。全てを説明する時間がとれないこともあるので、説明資料を準備しています。患者さんとの話の内容をカルテに入力して、次回の来院時の話題にできるように、患者さんの話を聞くようにしています。
【CBC】:(全血検査)赤血球・白血球・血小板等の血液中の細胞の数や濃度を検査。全身の容態を把握することができる。 | 【CRP】:(C反応性蛋白)体内で炎症がおこっている時に、血液中に増加するたんぱく質。感染症等の目安になる。 |
施設名 | しなだ呼吸器・循環器クリニック |
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診察科目 | 呼吸器科(小児および成人呼吸器科)、循環器科、外科、内科 |
住所 | 相模原市緑区橋本3丁目14-1 |
電話 | 042-700-3322 |
ウェブサイト | https://www.shinada-clinic.jp/index.html |