白血球3分類+CRP測定装置から白血球5分類+CRP測定装置への更新例

東京都

臼井医院

院長 臼井 浩明先生

使用機器:自動血球計数装置CRP測定装置 
測定項目:CBC、DIFF、CRP

高齢者の場合には、感染症に罹患していても発熱しない事が多いので、注意が必要です。CBCだけなら1分で測定結果を知ることができるので、貧血を見つけることで、胃潰瘍、胃癌などを発見できたこともあります。検査のおかげで救えている患者をたくさん経験していますので、院内検査は手放せません。

先生のご専門は何ですか?


循環器内科で、不整脈などの心臓の病気が専門です。最近では、何でも相談に乗っているので、精神科のような仕事もしています。

1日のCBCとCRPの検体数はどのくらいですか?


検査数も季節変動があり、冬が多くて、夏が少ないですが、4から10検体を、1日で検査しています。

以前は白血球3分類+CRP測定装置をご使用頂いており、白血球5分類+CRP測定装置に更新してから、何が変わりましたか?


好酸球の測定結果がわかるようになったことです。白血球分類が見やすくなりました。真空採血管のキャップを開けずにそのまま検査できるのは、感染のリスクを減らす事が可能な点で助かっています。CRPモードの測定時間が、4分から3分と短くなったことも、診療の効率化につながり、とてもありがたいです。

どのようなときに、白血球5分類とCRPの検査をしますか?


花粉症、アトピー、蕁麻疹、喘息などのアレルギー疾患で、アレルギー薬の選択をするために、好酸球を測定します。特に喘息の患者に抗IL-5抗体薬を使用するためには、 患者様の好酸球数が高いことを確認する必要があるので、薬剤の選択時に好酸球を測定します。


吸引する検体量が微量なので、余った血液を使用して、全例で血沈の検査を実施しています。血清の色で黄疸を見つけたこともあり、多くの情報を得ることが可能です。

CBC+CRPを測定して良かった症例を紹介して頂けますか?


寝たきりの高齢者を、時間外で往診した際に、熱もなく元気そうに見えるけれど、なんとなく気になりCBCとCRPを検査しました。WBCとCRPが異常高値なので、近隣の病院を紹介入院したところ、肺炎を見つけることができました。高齢者の場合には、感染症に罹患していても発熱しないことが多いので、注意が必要です。CBCだけなら1分で測定結果を知ることができるので、貧血を見つけることで、胃潰瘍、胃癌などを発見できたこともあります。検査のおかげで救えている患者をたくさん経験していますので、院内検査は手放せません。

採血法を教えてください。


2mLのEDTA採血管を使用しています。小学生以下の小児は診ていないので、微量採血管を使用したことはありません。装置が吸引する検体量は微量なので、余った血液を使用して、全例で血沈の検査を実施しています。血清の色で黄疸を見つけたこともあり、多くの情報を得ることが可能です。

先生のモットーは何ですか?


誠実という言葉が好きです。患者様が納得できるまで、丁寧に説明させて頂きます。1人に10分から15分かけて、診察しています。生物学的製剤が次々と発売されたり、医学の進歩は日進月歩なので、医師会、製薬企業、学会、東京都が企画する勉強会に参加して入手した情報を、診療に活用しています。

【CBC】:(全血検査)赤血球・白血球・血小板等の血液中の細胞の数や濃度を検査。全身の容態を把握することができる。【CRP】:(C反応性蛋白)体内で炎症がおこっている時に、血液中に増加するたんぱく質。感染症等の目安になる。

施設インフォメーション

施設名医療法人社団浩誠会 臼井医院
診察科目内科、循環器、胃腸科、小児科、皮膚科、放射線科
住所東京都練馬区中村2丁目16-8
電話03-3970-0210

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