糖尿病外来における導入事例

大阪府

なかじまちあき内科クリニック

院長 中嶋 千晶先生

使用機器:小型電極式グルコース分析機器 
測定項目:血糖

アントセンスは、データを正確に出すために精度管理が出来ますし、上腕採血でデータの再現性も良い装置です

POCTの導入ポイントを教えて下さい。


簡易に使用できるSMBG機器は種々ありますが、採血部位、Htc、機種、使い方によって値が異なります。当院は複数のスタッフが外来に携わっていますので、アントセンスは装置を使用する人が変わっても、精度が高い、再現性の高い装置であるという事から導入をしました。

POCTで役に立った事例を教えて下さい。


まず、アントセンスは正確なデータを得るための精度管理ができます。夏休みの後や温度環境に不安があるときも補正しやすく、Cap膜の状況を確認することができて安心です。私は診療においてまず、患者様に自身の血糖値について影響を及ぼす生活習慣について振り返るようお願いをしています。食後に来院してもらい、診察までの時間に血糖とHbA1cを測定し、何故このような値になっているかを一緒に考えていただきます。そのためには、測定値は正確でなければいけません。その点、アントセンスは精度管理、周囲温度影響も考慮した設計思想、更に汚染影響を受けにくい、上腕採血も可能です。正確な値を得るという点で非常に役に立っております。

これからの血糖測定装置に望むことはありますか。


まず精度管理が出来ることは必要です。また、今後は電子カルテへデータが自動転送されることを期待します。 その際に他の測定機器とも連動してデータを扱えることが望ましいです。簡便さは重要ですが検査を行う計測器 である以上、メンテナンスをしながら正しく使うという意識は必要だと考えています。


血糖値は正確でなくてはいけません。アントセンスは正確性が高く、診療に欠かせない装置です。

クリニック以外での活動について教えて下さい。


大阪糖尿病協会顧問医会に参画しています。日本糖尿病協会の設立3か月前に、既に大阪大学、大阪市立大学、堺市民病院、大阪赤十字病院を中心とした数病院の医師とレイマンが団結し、患者組織(協会)づくりを始めて大阪糖尿病協会は誕生していました。その後、国立大阪病院、大阪厚生年金病院などの患者会も入会し、現在では約80支部、4000名以上の会員を有していて、種々の協会活動が盛んです。私がボランティアとして参加している、大阪DMウオークラリーは今年で23回を迎え、ボランティアスタッフを含めると500名以上の参加があり、また、全国に先駆けて発足した1型患者さんをサポ―トするDMVOX(当初はヤングDMクラブ)や医療職を含めると毎回300名以上の参加があるインスリンポンプサロン等、ヤングや1型患者さん支援も盛んです。このような活動を通して、病院の先生方と一緒に仕事をすることで、当院では対応できない合併症の検索を含めた病診連携に役立っています。

先生のモットーを教えて下さい。


病気を診るのではなく、人を診るという事。これを大学時代の恩師である藤井先生をはじめ、諸先輩方に教えて頂きました。糖尿病の療養指導は、患者(人)の背景を診て行う。それぞれの人生観・健康観・社会生活を踏まえて、医師として、どう寄り添えるか?どうしたら患者様の本心を話してもらう事が出来るか?を常に考えています。そのためには自分も精進していかなければ患者様に心を開いていただけません。検査値だけを診る のではなく、自分の一生、生活をどう考えておられるか確認しながら、単に一方的な投薬治療を行うのではなく一緒に治療方針を考える質の高い医療を提供していきたいと思っています。栄養士や療養指導士とも連携しながら、基本となる食事や運動についての気づきを増やしてもらい「個」を重視した医療を目指したいと思います。

施設インフォメーション

施設名なかじまちあき内科クリニック
診察科目内科
住所大阪市中央区内平野町1丁目1-8
エレハントビル7F
電話06-6910-3550
ウェブサイトhttp://www.chiakiclinic.jp/index.html

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