白血球分類

白血球の分類

白血球の種類

白血球はいくつかの種類の細胞の総称で、その形態や役割によって種類分けができます。自動血球計数装置による分類*では、一般的に5種類(リンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球)に分けられます。あるいは、細胞質内に顆粒を持つ好中球、好酸球、好塩基球の3種類をひとまとめにして”顆粒球”と呼び、白血球を3種類[リンパ球、単核細胞(単球)、顆粒球]に分類することもあります。

*測定方法や原理により、分類の種類は異なる場合があります。

白血球3分類の特徴と比率

リンパ球は小型の白血球で司令塔の役割を持っており、主に免疫反応に関係します。1000種類以上の外敵の情報を記憶していると言われています。単核細胞(単球)はもっとも大きな白血球です。強い貪食作用を持ち、大食細胞(マクロファージ)へと変化して外敵を食べて処理する役割を持っています。顆粒球は外敵の貪食(好中球)、アレルギー反応(好酸球、好塩基球)に関与しています。それぞれの全白血球中に占める比率は(白血球の総数も含め)外敵の種類によって変化するため、白血球を分類することで原因を推測することができ、スクリーニングに有用です。

*白血球分類の比率引用元:金井 正光、臨床検査法提要(改訂第35版)、金原出版株式会社、2020

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