白血球3分類+CRP測定装置の内科における運用事例

神奈川県

西川クリニック

院長 西川 哲男先生

使用機器:自動血球計数装置 LC-710
遠心方式血液分析装置  2台
小型電極式グルコース分析装置
※HbA1cは検体数が多いので、Banalyst2台体制で対応しています。

測定項目:CBC、DIFF、HbA1c、CRP、グルコース

患者さんに検査結果を説明する際は、検査結果がブレないことが一番重要ですが、そこがクリアできています。 検査データに基づいた説明は、患者さんにはとても受けが良いです。

先生のご専門は何ですか?


内分泌代謝学です。いわゆる生活習慣病中心に、内科一般診療です。地域の医療に貢献するために、そしてライフワークである研究テーマを継続するために、横浜労災病院を定年退官後、開業しました。

1日に何人くらい診察されますか?


1日に平均40人くらい診察しています。

1日のCBC、CRP、HbA1c、グルコースの検体数はどのくらいですか?


CBCは350検体/月、HbA1cは300-350検体/月、CRPは5-6検体/月、グルコースは150検体/月です。

LC-710、Banalyst、アントセンスを導入されてから、何が変わりましたか?


Banalystでは、HbA1cの測定結果を7分後には確認できます。この装置は再現性が良く、正確で、簡便な操作性で看護師にも扱いやすいので助かっています。患者さんには10分から15分くらいの待ち時間が発生していますが、検査結果を患者さんに滞りなく説明することができています。患者さんに検査結果を説明する際は、検査結果がブレないことが一番重要ですが、そこがクリアできています。検査データに基づいた説明は、患者さんにはとても受けが良いです。

どのようなときに、CBC、CRPを検査しますか?


新型コロナウイルス感染禍なので、発熱患者が来院した場合には、WBCとCRPを検査することで、ウイルス感染と細菌感染を鑑別しています。


検査装置を電子カルテと連携して測定結果の送受信を自動化しました。スタッフの手間を削減し患者さんの待ち時間の削減に寄与しています。

どのようなときに、HbA1cおよびグルコースを検査しますか?


HbA1cとグルコースの測定値と問診の結果に違和感がある場合には、外注のHPLC法で確認していますが、ほとんど乖離は見られません。HPLCと乖離した検体で、異常ヘモグロビンを発見したこともあります。

CBCを測定して良かった症例を紹介して頂けますか?


CBCの検査結果から、腎性貧血を診断したことがあります。血小板が減少していることから、肝硬変を診断したこともあります。白血球数の検査から、白血病を発見したこともあります。

CRPを測定して良かった症例を紹介して頂けますか?


感染症が中心になりますが、膀胱炎や腸閉塞を、CRPを検査することで発見したことがあります。もちろん、緊急で病院紹介する判断に役立ちます。

グルコースを測定して良かった症例を紹介して頂けますか?


グルコース濃度が400~500mg/dL程度まで上昇している場合、ケトン体も高値になっていることがあり、緊急時にはグルコースの測定が有用です。不定愁訴例にて反応性低血糖も発見しやすくなりました。

【CBC】:(全血検査)赤血球・白血球・血小板等の血液中の有形成分の数と形態を検査。全身の容態を把握することができる。【CRP】:(C反応性蛋白)体内で炎症がおこっている時に、血液中に増加するタンパク質。感染症等の目安になる。

施設インフォメーション

施設名西川クリニック
診察科目生活習慣病・内科一般
住所神奈川県横浜市港北区新横浜2-12-8
電話045-534-8538
ウェブサイトhttps://nclin-endodm.com/

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