特にこだわりません。通常イオン強度調整剤(支持塩)を添加して測定することが原則ですので特に問題とはなりません。
イオン電極法で測定される電位勾配は、被測定溶液温度の影響を受け、その液温が10℃上昇するごとに1価イオンでは約2mV、2価イオンでは約1mVの変化が生じます(等温交点から10倍、1/10の濃度のとき)。
温度変化に伴う電極の起電力変化が一律でないため、標準液とサンプルの温度は同一にして測定していれば必要ありません。しかし、明確な等温交点を有する電極(F-,Na+ など)では正確な温度補償が可能となります。
低濃度溶液から高濃度溶液測定に移る場合は、応答時間は比較的短いですが、高濃度溶液から低濃度溶液測定は応答時間は比較的長いです。通常、90%応答で数秒、95%応答で約30秒程度です。
電極の種類、構造、測定イオンの種類、濃度、共存イオン種、イオン強度などによって異なるため一概に言えません。
1価のイオンでは約4%、2価のイオンでは約8%の濃度誤差となります。
外部からの静電気などの影響により指示が安定しない場合があります。そのような場合に行なってください。
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