紙の表面pH測定

 はじめに

紙の表面pHは、紙の保存性や耐久性、印刷適性、さらには表面処理状態の評価にも関わる重要な指標です。紙パルプ試験方法 No.49-1 では、紙表面のpH測定に用いる平面測定用電極として、従来のガラス電極に加え、2025年の改正でISFET(ion sensitive field effect transistor)電極が追加※されました。ISFET電極は、応答部にガラス膜の代わりに半導体センサを用いたpH電極です。フラット形状のため紙表面のような平面試料にも接触させやすく、固体表面の測定に適しています。
本アプリケーションノートでは、HORIBAのフラットISFET pH電極 0040N-10D を用いた紙表面pH測定の方法を紹介します。
※JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.49-1:2025

 用途

●紙、板紙、印刷物、書籍などの表面pH評価
●サイズ紙、塗工紙など、表面状態の影響を確認したい試料の評価
●保存性や耐久性の観点から、紙のpHを確認したい場合

 測定手順

  1. 事前に0040N-10Dを3.33 mol/L KCl水溶液に30分間浸せきする。
  2. pHメータは、pH 4.01とpH 6.86の標準液で校正する。試料のpHが高い場合は、pH 9.18の標準液を追加して校正する。
  3. 紙の表面に、純水(イオン交換水)、または 0.1 mol/L KCl 水溶液をスポイトなどで1~2滴滴下する。
  4. 滴下した部分に0040N-10Dを押し当てて、安定した値を読み取る。測定する紙の裏当てとして、ゴム板などを用いる。

 製品のご紹介

フラットISFET pH電極0040N-10D 
●先端平面上にセンサを配置し、固体表面のわずかな水分の測定が可能
●半導体センサの採用でガラス破損の恐れがない

 まとめ

0040N-10D を用いた紙表面pH測定は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.49-1:2025 に準拠した測定が可能です。印刷物や書籍を含むさまざまな試料の品質管理や保存性確認に役立ちます。

 

 

※記載されている内容は、予告なく変更することがあります。

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