布の抽出液pH測定を自動化

JIS L 1096対応、1日100検体の測定負担を大幅に削減

※JIS L 1096… 織物及び編物の生地試験方法

『卓上型LAQUA専用オートサンプラー』をご使用中の一般財団法人カケンテストセンター様を訪問し、製品採用の背景や導入後の効果ついてお話を伺いました。

カケンテストセンター様では、繊維製品をはじめ、皮革類、紙、ゴムやプラスチック、マスクなど日用品を中心とした幅広い分野の試験や検査を実施されています。
数ある検査品目の中で、服地のpH測定業務の効率化を目的に、HORIBAのオートサンプラーを導入いただきました。


オートサンプラーは、pHと電気伝導率を自動で測定できる装置です。あらかじめセットした複数のサンプルを順番に自動で測定することで、手作業による作業工数を削減し、業務の省力化に貢献します。

ー HORIBAのオートサンプラーを採用いただいた背景を教えてください

これまでは、毎日およそ100検体のpH測定を手作業で行っていました。
布の抽出液は測定値が安定するまで時間がかかるため、測定者は1検体あたり数分、測定者がpHメータの前で待機する必要があります。その結果、測定担当者は1日中測定作業に拘束されることもあり、作業負担が非常に大きいことが課題でした。そこで、工数削減と作業効率の向上を目指し、オートサンプラーの導入を検討しました。

ー 導入の決め手は何ですか?

1. 社内規定のpH電極に対応できたこと
以前から、低電気伝導率水の測定に適したスリーブToupH電極9681S-10DをHORIBAに提案してもらい、社内規定のpH電極として使用してきました。そのpH電極をオートサンプラーに使用できるようにカスタマイズ対応してもらえたことは、大きな決め手でした。
測定方法や、品質管理基準を変更する必要がなく、現場への影響を最小限に抑えたまま導入できた点が魅力的でした。

※カスタマイズの詳細は、本ページ下部のアプリケーションノートに記載しています。

2. 測定手順の標準化と測定精度の向上
オートサンプラーによる自動測定で、手作業によるバラつきや人為的なミスを防止できます。また、常に同じ条件や手順で測定できるため、データの信頼性が向上しました。

3. データ管理の効率化
測定データはオートサンプラーからPCへ直接送られるため、手書きによる転記作業が不要になりました。転記ミスや記入漏れがなくなり、結果の集計や管理がスムーズになったことで業務全体のスピードと正確性が向上しました。

4. 直感的で分かりやすい操作性
操作が非常に分かり易く、取扱説明書を細かく確認しなくても直感的に使用できる点も評価しています。画面表示や操作ボタンが整理されているため、初めて使用する担当者でもすぐに使いこなすことができました。
また、洗浄頻度や測定条件などを運用に合わせて簡単に設定できるため、日々の業務で柔軟な対応ができています。

ー 導入後の効果・メリットは何ですか?

1. 工数削減・作業負担の軽減
測定中にpHメータの前に張り付く必要がなくなり、測定者が他の業務に時間を使えるようになりました。
導入前は半日から1日かかっていた作業が実質的に自動化され、スタッフの働き方改革にもつながっています。
現場からは、「以前は測定作業に追われて他の業務が進まなかったが、今では余裕を持って作業できる。自動化のメリットを日々実感している」といった声が上がっています。
 
2. 測定精度・均一性の向上
自動測定・自動洗浄により、校正時間の違いや洗浄方法の差、洗浄忘れといった人為的な要因による測定誤差をおさえることができました。標準化された条件で安定した測定ができるようになっています。
 
3. データ管理の効率化
測定データがPCに転送されるので、報告書作成や監査対応も、迅速かつ正確に行えるようになりました。
日常業務だけではなく、管理面での負担軽減にもつながっています。

ー 今後の展望について教えてください。

HORIBAオートサンプラーの導入により、現場の作業効率が大きく改善しました。
今後は、測定データがPCに自動転送される仕組みを発展強化し、社内システムとのシームレスな連携を目指しています。将来的には、装置の稼働率の集計や、蓄積された測定値のビッグデータ解析を行うことで、より高度な品質管理と業務効率化に繋げていきたいと検討しています。

 



カケンテストセンター様のように、測定の手間を減らしながら、今のやり方に無理なく組み込めるかどうかを確認したいという声は多くいただきます。
HORIBAでは、こうしたご要望にお応えするため、お客様のサンプルを使用したオンラインデモンストレーションを実施しています。
製品に関するご不明点や導入前のご相談がございましたら、ぜひオンラインデモをご利用ください。

(インタビュー実施日:2025年10月)
掲載内容はすべてインタビュー実施時点のものになります。

▼pH測定業務の効率化を実現した導入事例を詳しく見る(PDFダウンロード)

 

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