ホリバMIRA社、コネクテッド・自動運転車(CAV)の開発施設を開設

2020年12月18日


自動運転技術の実用化に向け、車両の制御性能や安全性評価試験を包括支援

当社のグループ会社であるホリバMIRA社(英国)は、コネクテッド・自動運転車(CAV)の設計から実車検証までを包括的に支援する開発エンジニアリング総合施設「ASSURED CAV」を2021年3月に開設します。
本施設は自動運転技術の実用化に向けて、公道で起こりうる様々な事象及び環境を再現し、システムユースケースやシナリオを柔軟に作成する技術・機能を備えており、ホリバMIRA社が保有する様々な車両試験施設と有機的に機能させることで、車両の制御性能や安全性を評価・検証する試験を包括的に実施できる画期的な施設です。自動車開発を長年支援してきたホリバMIRA社の車両開発エンジニアリングの提供と合わせて、コネクテッド・自動運転技術の高度化やスマートモビリティ社会の実現をサポートします。

 
専門評価コース


自動駐車評価エリア(完成イメージ図)
 

設備投資の背景、設備概要

自動車産業はいま、100年に1度の変革の時代といわれるように、環境規制の強化を見据えた電動車の開発や、IoT・人工知能(AI)技術を駆使し、クルマやあらゆるものをネットワークでつなげて実現する「モビリティサービス」の本格的な普及に向け、異業種の知見を交えた技術開発が加速しています。特に、自動運転やコネクテッド技術の高度化はスマートモビリティ社会実現のための最重要テーマのひとつになっています。そうした背景をうけ、ホリバMIRA社は、コネクテッド・自動運転車(CAV)の開発エンジニアリング総合施設「ASSURED CAV」を2021年3月に開設します。デザインコンセプト、シミュレーションから試験・評価まで、コネクテッド・自動運転車(CAV)開発における、あらゆる段階での開発エンジニアリングを提供し、スマートモビリティ社会の実現をサポートします。
 

ASSURED CAV 施設概要

  • 直線1km、直径300mの制御可能通信網を備えた専門評価コースを設置。高速走行での限界性能、分合流、レーンチェンジ、高速走行からのブレーキなどの様々なシナリオでの評価が可能
  • 市街地環境(歩行者、自転車、渋滞、路上駐車など複雑な交通状況)を再現可能な専用コースを設置
  • 自動駐車評価エリアを設置。立体駐車場などの複雑な環境で車が自動的に駐車スペースを探し駐車、また自ら出庫して運転者の元へ戻る一連の動作検証が可能
  • 5Gモバイルプライベートネットワークにより、車両間および車両から各インフラとの通信を検証、車載インフォテインメントシステム※1とサイバーセキュリティシステムの試験が可能
  • 仮想空間(バーチャル)によるシミュレーション試験が可能
  • ホリバMIRA社に隣接するCAV対応公道(約300km)とMIRAテクノロジーパーク内試験コースを活用した実車評価試験が可能
  • 先進運転支援システム(ADAS)※2評価設備及び評価コースを設置
     

ホリバMIRA社

社名:HORIBA MIRA Limited
創立:1946年(2015年にHORIBAグループ加入)
所在地:Watling Street, Nuneaton, Warwickshire, CV10 0TU, United Kingdom
代表者:Executive Director / Dr. George Gillespie OBE
主な事業:
車両開発エンジニアリングビジネス
車両走行性能・ブレーキ性能・対電磁波性能・衝突安全性能・機能安全性性能・ハイブリッドシステムの設計等の技術開発サービス、自動走行や遠隔操作技術等を利用した自動運転車両の技術開発サービスを提供。
試験エンジニアリングビジネス 
大規模な実験設備および自動車試験コースを利用し、衝突安全性試験や排ガス認証試験などの車両型式認証試験に関する車両の検査や型式認証など欧州認証機関から委託されたサービスを提供。
研究開発棟のリースビジネス
自動車メーカーを敷地内に誘致するMIRAテクノロジーパークの運営。英国政府によるEnterprise Zones※3にも指定。同様に英国政府が推進する自動運転プロジェクトからも融資を受け、プロジェクトをリードしている。

用語解説
※1 車載インフォテインメントシステム:
車載インフォテインメントシステムは自動車に「インフォメーション(情報)」と「エンターテインメント(娯楽)」の機能を幅広く提供するもので、位置情報サービス、音声通信、インターネット接続のほか、音楽や動画などのマルチメディア再生、ニュース、電子メールなどへのアクセス・検索機能などを指す。 また、従来のカーナビゲーションシステムやカーオーディオなどとは異なり、車載インフォテインメントシステムの利用範囲は、車内だけにとどまらず、車内と家庭/オフィスといった車外環境とのシームレスな接続や、ほかの外部機器との連携といった、統合運用・利用が想定されている。
※2 先進運転支援システム [Advanced Driving Assistance System(ADAS)]:
自動ブレーキ装置や急発進防止装置など、ドライバーの安全・快適を実現し、ドライバーに代わって自動車を制御するなどの運転を支援する機能の総称
※3 Enterprise Zone:
英国政府が進める経済特区プロジェクトの一つ。特区内に拠点を持つ企業は税率低減などのメリットを受けることができる。MIRA社施設を含め英国内に24か所指定されている。