
広域大気汚染の発生源解析
鉛(Pb)とZn(亜鉛)の元素比を用いた発生源解析
背景
粒子状物質の発生源解析では、特定無機元素成分の比率を表す成分比を解析指標として用いることがあります。
とりわけ、Pb/Zn比は、石炭燃焼由来の汚染を反映する指標として使用されます。
粒子状物質自動成分分析計PX-375では、最短30分毎に無機元素成分を測定可能なため、高時間分解能で成分比のトレンドを確認することが出来ます。
HORIBAのソリューション
元素の時間帯ごとの変化を確認できます
従来の金属測定(手分析)方法
▶ エキスパートが分析するため、費用が高額になることがあります。
▶ サンプリングから分析データ取得まで2週間程かかります。
▶ 時間分解能が律速となり、トレンドをつかむのが困難です。
▶ サンプル輸送中の組成変化などにより、分析結果に影響が出る可能性があります。
PM2.5自動分析装置 PX-375の特長
▶ 現場にて自動でサンプリングから分析までを完結。
リアルタイムに分析データを取得できます。
▶ 粒子状物質の質量濃度と金属濃度を同時に連続測定できます
(最短30分毎)。
▶ 裏写りの少ない独自フィルタにより、自動測定後の手分析が可能です。
手分析の流れ
PM2.5 自動成分分析装置: PX-375
粒子元素組成観測によるPM2.5高濃度イベントの解析
- 粒子元素組成観測によるPM2.5高濃度イベントの解析
(出典:Naoki Kaneyasu. Estimation of PM2.5 Emission Sources in the Tokyo Metropolitan Area by Simultaneous Measurements of Particle Elements and Oxidative Ratio in Air. )
- 高時間分解能で元素比変化を捕捉
- Pb/Znの成分比から、PM2.5質量濃度上昇と大陸影響の関係性が明らかに
- 長距離輸送汚染と地域汚染の影響をそれぞれ解析