カーボンニュートラル社会の実現に向けて


~ CO₂分離・回収・利用における世界動向と
技術開発 および計測ソリューション~

世界情勢の不透明感が一層強まるなか、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、現在、さまざまな取り組みが進められております。エネルギー消費の削減、電化、水素化、CCUSなどの推進や、革新的なイノベーションの必要性といった点については、各国でおおむね共通認識が形成されているものの、具体的な政策内容は国によって異なり、近年、その各国の施策にも変化が見られるようになってきました。さらにCO2をはじめとする資源の循環利用を目指した研究開発も活発化しており、その実現に向けて、さまざまな課題が顕在化しつつあります。
本セミナーでは、世界における最新のカーボンニュートラルの動向、およびCO2の分離・回収・利活用に関し、アカデミアおよび産業界の有識者の皆様より、現状や課題、具体的な取り組みなどをご紹介いただくとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する堀場製作所の計測・評価ソリューションをご紹介いたします。

講演内容

【基調講演】

激動する世界情勢の中でこれからのカーボンニュートラルはどうなるか

米国が世界の経済ルールに揺さぶりをかけ、資源大国の旗を明確にかかげる一方で、資源のほとんどを輸入に頼る我が国においては、今後もカーボンニュートラルに向けたトランジションをしっかり進めることが重要となる。気候変動を鑑みると、世界が手を携えて、地下資源に頼ってきた時代から、地上資源に頼る時代へとパラダイムシフトをしていかねばならない。そのような状況の中で、我が国がカーボンニュートラル実現に向けたトランジション戦略と二酸化炭素排出削減をどう考えていくのが良いのかについて、多様な情報をもとにあらためて整理し紹介したい。

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講師:早稲田大学 先進理工学研究科 教授・
研究戦略センターセンター長、
イギリス王立化学会フェロー 関根 泰 様

【招待講演】

固定排出源および空気からのCO2分離回収技術の開発動向と展望

カーボンニュートラル(CN)実現に向けては、「CO2排出の削減」と「大気からのCO2除去」を推進していく必要がある。CO2分離回収は「削減」と「除去」のいずれにおいても、CN社会の基盤となりうるキーテクノロジーである。本講演では、CO2分離回収に関する技術概要、動向、課題、展望について概観する。

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講師:金沢大学 先端科学・社会共創推進機構
教授 山田 秀尚 様

【招待講演】

環境・エネルギー材料としてのゼオライト

今年の日本の夏は史上最高気温更新であったが、このような気温上昇を抑制するためには、いわゆるNet Zero Emissionsシナリオの達成が必要であり、そのための技術の一つの材料として、ゼオライトが有効であると考えている。ゼオライトは吸着材、分離膜、触媒として有効であり、我々が行っている省エネやCO2回収、H2分離、CCUなどへの応用等のRDについて紹介する。合わせて温暖化ガスのN2O削減可能な排ガス触媒についても紹介する。

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講師:三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Center
フェロー 武脇 隆彦 様

【招待講演】

カーボンニュートラルのエネルギー経営 ~これから見えてくる気候変動とエネルギーに関する大きな課題

本講演では、石油精製・供給・経営に長年携わった経験を踏まえ、カーボンニュートラル時代のエネルギー経営の課題を論じます。気候変動対策は単なる装置更新ではなく、供給思想や技術革新を含む本質的なエネルギー問題です。再エネ100%の理想やカーボンクレジットに頼るだけでなく、化石燃料を組み合わせた現実的ポートフォリオ、異常時対応やレジリエンスの重視、そして平時における地道なコスト低減努力が不可欠です。再エネは分散型として利用者主体の議論が必要であり、産学官民が共に考える場の構築を目指しています。

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講師:一般社団法人ダックス・ピーエー 代表理事 兼       
ENEOSホールディングス株式会社
名誉顧問 武藤 潤 様

ENEOS総研株式会社
代表取締役社長 西村 純一 様

カーボンニュートラル社会の実現に貢献するHORIBAの計測・評価技術

日本をはじめとする主要各国は、2050年までのカーボンニュートラル(CN)達成を目標に掲げ、地球温暖化の抑制に努めています。CN達成に向けて、現在、多くの研究機関や民間企業において、CO2排出量削減やCCUSをはじめとするさまざまな技術開発が活発に進められています。新たな技術やこれらを用いたプラントの運用には、適切な評価システムや分析・計測技術が不可欠です。本講演では、CN達成に貢献するHORIBAの評価・計測ソリューションについてご紹介します。

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講師:株式会社堀場製作所 エネルギー・環境本部
環境・プロセスソリューション部 石崎 征大
 

開催概要

  • 日  時:2025年11月11日(火)10:00~18:00(オンラインは、15:30 まで)
  • 費  用:無料
  • 開催形式:「会場受講」または「オンライン受講」

*会場受講:堀場テクノサービス 京都本社 6F テクノプラザ(会場地図はWebサイトをご覧ください
 会場受講の方はご昼食にお弁当をご用意いたします。
*オンライン受講:Zoom Webinar

  • 定  員:会場受講:50 名 オンライン受講:500 名

プログラム

9:30 -受付開始
10:00 - 10:10ご案内・ご挨拶
10:10 ‐ 11:10

【基調講演】
激動する世界情勢の中でこれからのカーボンニュートラルはどうなるか

早稲田大学 先進理工学研究科 教授・
研究戦略センター センター長、
イギリス王立化学会フェロー
関根 泰 様
11:10 ‐ 12:00

【招待講演】
固定排出源および空気からのCO2分離回収技術の開発動向と展望

金沢大学 先端科学・社会共創推進機構 
教授 山田 秀尚 様

13:00 ‐ 13:50

【招待講演】
環境・エネルギー材料としてのゼオライト

三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Center
フェロー 武脇 隆彦 様

14:00 ‐ 14:50

【招待講演】
カーボンニュートラルのエネルギー経営
~これから見えてくる気候変動とエネルギーに関する大きな課題

一般社団法人ダックス・ピーエー 代表理事 兼
ENEOSホールディングス株式会社 名誉顧問
武藤 潤 様

 

ENEOS総研株式会社
代表取締役社長 西村 純一 様

14:50 ‐ 15:25

【講演】
カーボンニュートラル社会の実現に貢献する
HORIBAの計測・評価技術

株式会社堀場製作所 エネルギー・環境本部
環境・プロセスソリューション部
石崎 征大

15:25 ‐ 15:30ご案内 (オンライン受講につきましては、以上で終了とさせていただきます)
15:45 ‐ 16:45ラボツアー
16:45 ‐ 18:00懇親会

お申し込み

お申し込みは終了いたしました。


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