
シリカ分析装置 SLIA-5000
概要
ボイラ水、純水精製設備の微量シリカを迅速に自動測定
火力、原子力発電所などで、高温・高圧の水蒸気によるタービンの駆動を効率よく行うためには、スケールの原因物質であるシリカ(SiO₂)の管理が重要です。この度、HORIBAの長年にわたる納入実績と技術ノウハウを結集し、従来の安定性・信頼性・メンテナンス性はそのままに、シリカ分析装置は新たに生まれ変わります。
特長
- 5分測定で±2%F.S.の繰り返し性 - 高速で繰り返し性の高い測定結果の取得が可能。
- 幅広い測定範囲 - 高感度レンジ0~10μg/Lから高濃度レンジ0~5.0mg/Lまで、測定可能。
- 自己診断機能 - 試料水・試薬の注入、校正異常、セル内温度モニタ、光源異常などの動作異常を自己診断。
- 自動校正機能 - ゼロ校正は毎回自動実行。スパン校正も予約可能。
- 自動測定周期切替 - 設定濃度以上では最短5分、設定濃度以下では長く測定周期を自動切替。
- 操作性の向上 - タッチパネルでの操作が可能なカラー液晶を採用。
製造会社: HORIBA Advanced Techno
仕様
一般仕様 | 装置名称 | シリカ分析装置 |
装置形式 | SLIA-5000 | |
寸法 | 600(W)×750(D)×1600(H)mm | |
質量 | 約130kg | |
電源 | 標準:AC100 V ±10% 50/60 Hz | |
消費電力 | 500 VA | |
性能 | 測定レンジ | 0-10/0-100 μg/L 0-50/0-500 μg/L 0-100/0-1000 μg/L 0-200/0-2000 μg/L 0-0.50/0-5.00 mg/L (いずれか御指定下さい。) |
繰り返し性 | フルスケールの±2% | |
測定原理 | モリブデンブルー法 | |
測定点数 | 1~4点(いずれか御指定下さい) | |
測定時間 | 5分 | |
測定周期 | 5分~999分 任意設定可能 | |
校正 | ゼロ:測定毎 スパン:等価フィルタ | |
補正 | ゼロ点シフト -300.0~300.0 μg/L | |
使用試薬 | A: 硫酸+モリブデン酸アンモニウム B: シュウ酸 C: (L +)-アスコルビン酸 | |
試薬補給周期 | 1週間(試薬保存温度:30℃以下) | |
設置条件 | 周囲温度 | 0~45℃ |
周囲湿度 | 相対湿度85%以下(結露しないこと) | |
周囲環境 | ・屋内設置型 ・主電源の過渡過電圧:過電圧カテゴリⅡ(EN61010-1)汚染度2 | |
・振動、衝撃の少ない平坦なところ ・雰囲気中にダスト、ミスト、腐食性ガスなどを含まないこと | ||
・大気圧下 ・直射日光の当たらないところ ・換気の良いところ | ||
測定条件 | サンプル条件 | ・温度:2~40℃ ・流量:0.5~1.0L/min ・圧力:0.02~0.20MPa ・pH値:11.0以下 |
・共存リン酸イオン濃度:20mg/L以下 | ||
ただし、0~10/0~100μg/Lレンジ(超純水仕様)は共存リン酸イオンなきこと | ||
外部入出力 | アナログ出力 | 標準:DC 4~20 mA またはDC 0~16 mA・・操作部にて選択設定 |
オプション・・DC 0~1 VまたはDC 1~5 V ・ホールド/マーカ出力・・操作部にて選択設定 | ||
最大負荷500Ω以下 入出力絶縁型 チャンネル間非絶縁 | ||
測定ライン毎:濃度出力 | ||
接点出力 | 標準:a接点出力 (b接点を希望される場合は御指定ください。) | |
接点容量 AC 250 V 3 A, DC 30 V 3 A | ||
測定ライン共通:測定中、待機中、保守中、外部制御状態、同期信号、計器異常、電源断、一括警報 他 | ||
測定ライン毎:測定ライン、測定レンジ、サンプル断、濃度異常 | ||
接点入力 | 無電圧a接点入力(オープンコレクタ可)・・リモート制御時において有効です。 | |
絶縁型入力(-)側共通 | ||
ON抵抗・・最大100Ω ・開放電圧・・最大DC26V ・短絡電流・・最大DC13mA | ||
測定ライン共通:測定開始、校正開始、周期切替 | ||
測定ライン毎:測定ライン設定、測定レンジ設定High、測定レンジ設定Low | ||
装置機能 | 表示 | カラータッチパネル付液晶 |
メモリ機能 | 測定値:1年以上分メモリ | |
警報履歴:500件 ・校正履歴:100件 ・操作履歴:100件 | ||
※USBによる外部メモリ可能 |