近年、多くの業界で自動化が進み、日々の業務プロセスを見直す機会が増えてきました。
皆様の現場においても、さまざまな作業領域で自動化を検討したり、既に取り入れているのではないでしょうか。
まず、自動化の大きなメリットとして挙げられるのが「工数削減」です。自動化の導入により単純な作業や時間のかかるプロセスを効率化できるため、担当者はより付加価値の高い、戦略的な業務に集中できる環境が整います。
もう一つの重要なメリットは、「品質の安定化」です。手作業では個々の作業者のスキルや判断に依存するため、品質にばらつきが生じることがあります。システム化されたプロセスであれば、ヒューマンエラーを最小限に抑え、常に一貫した品質を維持することが可能です。
このように、自動化は単なる業務の省力化にとどまらず、効率と品質の両面で業務全体に良い変化をもたらすと言えます。
従来の測定業務では、次のようなジレンマがありました。
・工数(時間・作業量)を減らそうとすると … 測定回数や再現性の確認が省略され、測定精度に不安が残る
・測定精度を重視しようとすると… 測定回数や確認項目が増え、人手や時間が多く必要になる
pH・導電率測定における「工数」とは測定時間や測定回数、「品質」(=測定精度)は再現性の確認や桁数などが該当します。
工数の削減を優先すると、測定時間や回数を減らすために再現性の確認を省いたり、安定するまで待つ時間を短縮するためにpH値の表示桁数を減らすことが考えられます。
一方で測定精度を確保しようとすれば、再現性確認の回数を増やしたり、許容範囲を狭くする、桁数を増やす必要があり、結果として工数は増加します。
このように、これまでの人の手による測定業務では、工数削減と測定精度の確保はトレードオフの関係にあり両立することは難しいものでした。
近年はpHや導電率測定においても自動化が進み、工数と測定精度のトレードオフを解消する道が開けつつあります。
たとえば弊社のオートサンプラーを使用することで、常に一定の条件下で測定ができるようになり、測定時間や測定回数の削減による人的な工数削減と、再現性や桁数を重視した測定精度の確保を両立できるようになりました。
「精度」と「効率」を同時に追求できる測定の自動化は、今後の測定現場において、ますます重要性を増していくと考えられます。
オートサンプラーのpH・導電率測定を自動化に関する詳しい情報は、下記の特設サイトにてご紹介しています。 ぜひご覧ください。


