持続可能な社会の実現に向けて、さまざまな社会課題の解決に貢献する「エネルギー・環境」。
健康で安全・安心な生活を守るため、バイオ/ライフサイエンスの研究を支える「バイオ・ヘルスケア」。
新しい日常の実現に欠かせない、高度な情報技術を支える「先端材料・半導体」。
これら3つの分野において、堀場アドバンスドテクノは、HORIBAグループが創業から70年以上にわたり培ってきたコア技術のひとつ「水・液体計測技術」を活かし、あらゆる課題解決と技術革新に挑んでいきます。
堀場アドバンスドテクノは、HORIBAグループが保有する計測・分析技術を駆使して24時間365日、水のインフラを支え続けるとともに、多様化する社会課題の解決に向けてソリューションの提供を進めています。
例えば、水不足の解決に向けた海水の淡水化や水循環システムを支える水質検査・モニタリング。人材不足が深刻化する上下水処理施設に向けた省人化・自動化の提案。環境と人体に悪影響を及ぼす物質に対する、新たな計測手法の確立。さらに、研究施設などに向けた小型の水質計にも力を注ぎ、学術研究の発展や、開発・生産プロセスにおける品質管理にも貢献を果たそうとしています。
こうした多様な計測ニーズへの対応によって、より多くの方々のために「はかる」技術を役立てていきます。
「アンモニア態窒素計HC-200NH」は、下水処理プロセスの汚れの指標であるアンモニア態窒素濃度を測定し管理することで、これまで下水処理施設における消費電力のおよそ1/3※を占めていたブロア(送風機)制御の最適化を可能にします。これにより、電力消費・環境負荷の低減に貢献します。
※2017年当社調べ
堀場アドバンスドテクノは、「製薬・バイオ医薬」を注力領域のひとつに定めました。特にバイオ医薬の領域では、細胞培養から精製・調整・減菌・分注・出荷試験に至る生産プロセスにおいて、あらゆる場面で液体が用いられます。計測データの正確性や完全性の担保など、その計測ニーズに一つひとつ応えることで、高品質な医薬品の安定供給を支えていきます。
さらに、病気の予防に向けた「ヘルスケア」の領域にも力を注ぎ、自宅や介護施設における健康状態の観察やセルフチェック、成人病のリスク低減に向けた健康管理など、HORIBAグループが保有する技術を活かして、バイオ・ヘルスケアに関わる企業や研究機関の活動を支え、多くの人々の健康を支えていくことが、私たちの願いです。
微生物迅速検査装置「Rapica」は、ATP 生物発光法の原理をもとにエネルギー代謝時の発光反応を利用して、検出の迅速化と高感度化を実現。約2.5時間で微生物1細胞レベルの検出が可能になりました。微生物試験の結果を速やかに得られることで高品質な医薬品を安定的に生産できるようになり、その薬を必要とする患者様へのタイムリーかつ安定的な供給に貢献します。
半導体製造プロセスでは、ウェハ洗浄が頻繁に行われており、洗浄に用いる薬液の正確な濃度管理が求められます。さらに、薬液の使用量を適正化して環境負荷の低減を促すためにも、濃度モニタは半導体製造に欠かせない存在です。
堀場アドバンスドテクノは世界トップレベルのシェア※を誇る薬液濃度モニタをはじめ、半導体デバイスの品質や薬液の管理に貢献してきました。そして現在は、先端材料・半導体分野としてビジネスのフィールドを広げ、製造プロセスだけでなく薬液を供給するメーカーに向けた計測技術の提供など、半導体を取りまくサプライチェーン全体の中でさらなる貢献を果たそうとしています。各国の半導体メーカーの近くにアプリケーション開発拠点を展開するとともに、日本国内に生産拠点と技術サポートチームを設置し、グローバルなネットワークを活かして、高度な情報技術社会の実現を支えていきます。
※2021年当社調べ
非接触型薬液濃度モニタ「CS-900」は、センサに薬液が触れることなく測定するため、薬液漏れや異物混入のない安全で安定した濃度監視を可能にします。光ファイバ式熱リン酸濃度モニタ「CS-620F」は、主に3次元NAND型記憶素子のエッチングプロセスで用いられる高温のリン酸を、冷やすことなくリアルタイムに測定し、高速で測定データをフィードバックすることで、品質と生産性の向上に貢献します。