生物反応とは微生物を含む活性汚泥により有機汚れを処理するプロセスであり、排水処理において主要な工程の一つです。排水のpHが著しく酸性、もしくはアルカリ性になると微生物による処理能力は低下します。高い処理能力を発揮するためには微生物の活動に適したpHに調整を行う必要があります。pHの調整は、流入水のpHを連続測定し、適切なpHになるよう薬品を注入して行われます。
しかし、排水処理プロセスでは電極に有機物による汚れが付着することが多く、指示値のずれにより余分な薬品添加のためのコストや、その対策のために頻繁なメンテナンスが必要になり多くの負担が発生する場合があります。
■ 現場の課題
ある飲料工場の生物処理工程では、嫌気処理槽に流入する排水のpHを連続測定し、pH7を下回る場合は自動で薬品を注入しています。しかし十分に試薬を注入して実際のpHが7以上になっている場合でも、有機汚れにより指示値が酸性を示す状態が頻繁に発生していました。この状況を防ぐために、現場作業者により週2回のメンテナンスを実施していましたが、それでも過剰な薬品注入の発生により年間数百万円の余分な試薬コストが発生していました。
■ 評価の結果
同嫌気処理槽にてセルフクリーニングpH電極を用いたところ、有機汚れによる指示値の誤りが減少しました。それによって余分に注入されていた試薬量が削減され、年間数百万円規模のコスト削減に寄与しました。またメンテナンス頻度も週2回から月1回まで軽減しました。
生物反応の工程にて槽内の微生物が高い処理能力を発揮するためにはpHを最適に保つ必要があります。そのために必要なpHの連続測定には有機汚れに強い電極が適しています。光触媒効果を利用した自己洗浄機能を有するセルフクリーニングpH電極は有機汚れを分解し、正確で安定したpHの連続測定を実現します。
本ページでご紹介した事例を資料にまとめております。下記よりダウンロードいただけます。