ポーラログラフ法

溶存酸素(DO)を測定する手法の一つに、ポーラログラフ法があります。この方法は、酸素濃度を測定するための電気化学的手法で、酸素の透過性を持つ隔膜を使用して、溶液中に配置した作用極に対して電圧を加え、酸素の還元反応を引き起こし、その電流値からサンプル中のDO濃度を測定する方法です。

ポーラログラフ式のDO電極は、素材の違う一対の電極、隔膜、内部液で構成されています。サンプル中に含まれる酸素は、酸素の透過性に優れた隔膜を通り抜け、内部液に取り込まれます。取り込まれた酸素は作用極で還元反応を起こし、電極間に電流が発生します。この電流は、サンプル中のDO濃度に比例するため、外部の電流計によってDO濃度を算出します。
DOを測定する方法には他にガルバニ電池法もあります。ガルバニ電池法は自発的に酸素の還元反応が発生するのに対し、ポーラログラフ法では外部電源で電圧を印加し、酸素の還元反応を発生させる必要がありますが、酸素だけを選択的に検出できるため、ノイズの影響を受けにくくなります。

隔膜式(ポーラログラフ)式のDO計の構成

関連製品

HD-200
HD-200

現場形溶存酸素計(DO計)

HD-960L
HD-960L

HF中DOモニター /純水中DOモニター

HORIBAグループ企業情報