食品工場内において、製造ラインでの加工品の品質管理としてイオン計が使用されています。中でも味覚に大きく起因するナトリウム量を確認することにより、加工品の味覚の均一化、もしくは材料の混合ミスなどのリスク管理を実施することができます。LAQUAtwinシリーズなら、液状の食品などを数滴センサーに落とすだけで、食品中の塩分量の指標となるナトリウム量を簡単にすばやく、しかも正確に測定することができます。
精密天秤を用いて50mLサンプル瓶に食品サンプルを1g量りとり、イオン交換水を4g加えて、全量を5gとなるように溶液を準備します。サンプル瓶に蓋をした後に1分間手で振ります。準備できたサンプル溶液の上澄み液をスポイトで1mL程度とり、1分間後の測定値を読み取ります。
1. サンプルを1g量りとる。 | 2. 水を4g加え、全量5gとする。 |
3. サンプルを1分間振る。 | 4. センサ部分を覆うように上澄み液を加える。 |
5. 測定から1分経過した後、測定値を読み取る。 |
サンプル | A: 食品のナトリウム量 | B: 5倍希釈後のナトリウム濃度(A÷5)*1 | LAQUAtwin測定値 | 食品のナトリウム量に対する誤差*2 |
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ミネストローネ | 5390 mg/kg | 1078 mg/L | 1000 mg/L | ± 10 %以内 |
ミネストローネ | 6530 mg/kg | 1306 mg/L | 1300 mg/L | ± 10 %以内 |
ミネストローネ | 6330 mg/kg | 1266 mg/L | 1200 mg/L | ± 10 %以内 |
*1 ナトリウム濃度はサンプルの密度を1として算出しています。
*2 極端に粘性の強い、または油分を多く含むサンプルは誤差が大きくなる可能性があります。
結果として、各食品サンプルのナトリウム量に対して、コンパクトナトリウムイオンメータ(LAQUAtwin)の測定誤差が±10%以内で測定ができました。コンパクトで場所をとらないコンパクトナトリウムイオンメータ(LAQUAtwin)は、食品生産ラインなどの現場でも使いやすく、ナトリウム量の品質管理におすすめです。
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